エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1505
2025.02.11 更新
文:撮影・編集部 松枝 清顕/池西樹(テストセッション)
組み込みに必要な付属品をチェックしたところで、マザーボードへの搭載手順を見ていこう。検証にはCPUクーラーマウントホールが最新のLGA1851と互換性のあるLGA1700マザーボード、ASRock「Z790 Steel Legend WiFi」を使用している。
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マザーボードの裏側から「Intel用バックプレート」末端のピンをCPUクーラーマウントホールに挿入 | 次に表面から突き出たピンに「Intel用スペーサー」を挿し込む |
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これにLGA1700対応の「台座プレート(2)」を仮置きする | 「台座プレート(2)」の向きはご覧の通り |
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「台座プレート固定用ネジ」でピン4本をしっかりと固定する | 台座が完成したところで付属グリスを塗布 |
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クーラー本体を固定するため、まずは中央の140mmファンを外す | 付属の「固定用ドライバー」でクーラー本体をネジ留め |
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ぐらつきが無いか確認し、140mmファンを元にもどせばASSASSIN IV VC VISIONの固定は完了 |
なお、その他Intel系マザーボードへの搭載方法については、台座を組み上げたのちにASSASSIN IV VC VISIONをネジ留めする考え方は共通。台座プレートの種類をCPUソケットに合わせて選択する必要があるものの、作業自体は大きく変わらない。
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LGA2066/2011-v3/2011への搭載手順(一部抜粋)。台座を作る工程に若干の違いがあるのみ |
AMD Socket AM4/AM5への搭載手順を簡単に触れておくと、まずはマザーボード備え付けのプラスチック製台座を外す。次に装着済みバックプレートのネジ穴を利用し、ここに「Socket AM4/5用台座固定ネジ」を装着。そこに「台座プレート(1)」を「台座プレート固定用ネジ」でネジ留めすれば台座は完成するので、Intel系同様の手順でASSASSIN IV VC VISION本体をネジ留めすればいい。
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ASSASSIN IV VC VISIONを搭載したところで、前後のクリアランスを確認してみよう。まず気になるのが隣接するメモリスロットとの位置関係だ。デュアルタワーヒートシンクとデュアルファン仕様の大型モデルだが、メモリスロット側ヒートシンクは、搭載テストで使用したマザーボードのメモリスロット4本全てに干渉する事なくマウントができている。実際に大型ヒートスプレッダを装着したCORSAIR「DOMINATOR TITANIUM」でも問題なく共存ができている。
一方でメモリスロット側ヒートシンクに搭載される120mmファンを見ると、標準のポジジョンでZ790 Steel Legend WiFiのVRM用ヒートシンクにぶつかる事はなかった。万一これ以上大きなVRM用ヒートシンクであった場合でも、上方向に15mm移動すれば回避ができる。ASSASSIN IV VC VISIONは間違いなくハイエンド志向の空冷CPUクーラーだが、それを感じさせない互換性はイマドキの設計である事を感じさせる。