エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1507
2025.02.16 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
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GIGABYTE「B860 EAGLE WIFI6E」 市場想定売価税込29,800円前後(2025年1月14日発売) 製品情報(GIGABYTE) |
Intel Z890チップセットを搭載するマザーボードが高価なこともあり、より手頃なミドルレンジチップセットIntel B860の登場を心待ちにしていた人は多いのではないだろうか。発売解禁の2025年1月14日にはメーカー各社から30モデルを超える製品がリリースされ、その後も順調にラインナップは拡充されている。今回はその中からGIGABTEのゲーミングマザーボード「B860 EAGLE WIFI6E」を取り上げる。
「AORUS」の下位に位置づけられる「EAGLE」シリーズに属するエントリーモデルだが、電源回路はデジタルTwin電源フェーズ設計による12+1+2フェーズの充実した構成。さらに高負荷時でも電源回路の温度を低く保つため、放熱面積を4倍に拡張した2ブロック構成の大型VRMヒートシンク「VRM Thermal Armor Advanced」や、熱伝導率5W/mkの高性能サーマルパッドを採用する。
またGIGABYTE独自のAI技術「D5 Bionic Corsa」に対応し、マザーボードの設計にAIを活用する「AI駆動基板設計」や、BIOSを最適化する「HyperTuneBIOS」により、メモリクロックは最大9,066MHzまでサポート。加えて、独自AIモデル「AI Snatchエンジン」を活用した自動オーバークロック機能「AORUS AI Snatch」を使えば、面倒なタイミングや電圧を細かく設定することなく、簡単にメモリをオーバークロックできる。
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「AORUS AI Snatch」では、高度なAIモデルを活用して簡単に最適なメモリのオーバークロックが可能 |
そして拡張面を確認するとUSB4やWi-Fi 7といった最新インターフェイスは省略されているが、グラフィックスカード用のPCI Express(x16)スロット、SSD用のM.2スロットともPCI Express 5.0に対応。ネットワークも2.5ギガビット有線LANに加えて、6GHz帯に対応するWi-Fi 6Eを標準装備する。
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ボタン式の「PCIe EZ-Latch Plus」や、ワンタッチで着脱ができる「M.2 EZ-Latch Click」「WIFI EZ-Plug」など、GIGABYTE曰く「簡単DIY支援機構」も充実している |
さらにボタン押すだけでラッチを解除できる「PCIe EZ-Latch Plus」、着脱が簡単にできるWi-Fiアンテナ「WIFI EZ-Plug」、M.2 SSDやM.2 SSDヒートシンクのツールレス着脱機構「M.2 EZ-Latch Plus」「M.2 EZ-Latch Click」といったユーザーの利便性を考慮した機能ももれなく搭載する。
それでいて価格はCore Ultra 200S対応ゲーミングマザーボードの中では、最安クラスに抑えられており、かなりお買い得な製品と言えるだろう。
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シリーズ名の「EAGLE」ロゴが大きくデザインされたパッケージ。裏面には主要な機能や簡易スペックが記載されている |
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