エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1509
2025.02.20 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
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ここからは最新超解像技術DLSS 4に対応するゲームのパフォーマンスをチェックしていこう。まずはオープンワールド型RPG「ホグワーツ・レガシー」からだ。「全体の品質プリセット」は「最高」、「レイトレーシング画質」は「最高」、「アップスケールタイプ」は「NVIDIA DLSS」、「アップスケールモード」は「NVIDIA DLSSバランス」、「フレーム生成」は「x2」と「x4」(4K解像度のみ)に設定。解像度はこれまでと同じフルHD、WQHD、4Kの3種類で、フレームレートの計測には「FrameView」を使用している。
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フルHD解像度やWQHD解像度では、GeForce RTX 5070 Tiとの差はなくフレームレートは横並びになる。ただし、4K解像度では約3%の差がつき、GPUへの負荷が高い環境ではオーバークロックの影響が大きくなるようだ。また「x2」と「x4」を比較すると60%以上もパフォーマンスが向上しており、対応ゲームではマルチフレーム生成機能を積極的に活用したい。
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サバイバルホラーゲーム「Alan Wake 2」の結果も確認しておこう。「クオリティのプリセット」は「高」、「レイトレーシングのプリセット」は「最高」、「解像度のアップスケーリング」は「DLSS」、「DLSS Frame Generation」は「x2」と「x4」(4K解像度のみ)、「レンダリング解像度」は「バランス」に設定した。解像度はこれまでと同じフルHD、WQHD、4Kの3種類で、フレームレートの計測には「FrameView」を使用している。
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スコアの傾向は「ホグワーツ・レガシー」に近く、フルHD解像度やWQHD解像度では明確な違いは出なかった。一方、4K解像度では約4%の差がつき、やはり高解像度環境ではオーバークロックの影響も大きくなる。さらに「DLSS Frame Generation」を「x4」に設定するとフレームレートは約1.9倍に上昇し、4K解像度でも高リフレッシュレートな環境でゲームを楽しめるようになる。
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オープンワールド型アクションRPG「Cyberpunk 2077:Phantom Liberty」のゲーム内ベンチマーク結果を確認していこう。「クイックプリセット」は「レイトレーシング:オーバードライブ」、「解像度スケーリング」は「NVIDIA DLSS Super Resolution」、「DLSS Super Resolution」は「バランス」、「DLSS Ray Reconstruction」は「オン」、「Frame Generation」は「DLSS Frame Generation」、「DLSS Multi Frame Generation」は「x2」と「x4」(4K解像度のみ)に設定し、解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類で計測を行っている。
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「x2」から「x4」にすることで、フレームレートは1.8倍以上伸びており、144Hzクラスの高リフレッシュレートディスプレイを組み合わせた場合でも、十分にその能力を発揮できるようになる。またGeForce RTX 5070 Tiと比較すると、フルHD解像度では約2%、WQHD解像度や4K解像度では約3%向上している。
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続いて「NVIDIA App」のDLSSオーバーライド機能を使うことで、マルチフレーム生成機能が利用できるゲームをチェックしていこう。まずは「Microsoft Flight Simulator」からだ。
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「NVIDIA App」のDLSSオーバーライド機能を使えば、ゲーム側で設定がまだできないゲームでもマルチフレーム生成機能が利用できるようになる |
「グローバルレンダリング品質」は「ウルトラ」、「アンチエイリアス」は「NVIDIA DLSS SUPER RESOLUTION」、「NVIDIA DLSS スーパー解像度」は「バランス」、「DLSS フレーム生成」は「オン」に設定。解像度はこれまでと同じフルHD、WQHD、4Kの3種類で、フレームレートの計測には「FrameView」を使用している。
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フレームレートは4K解像度で158fps、WQHD解像度やフルHD解像度ではCPUがボトルネックになるため頭打ちになるがそれでも170fps前後を記録した。いずれも高リフレッシュレートな液晶ディスプレイを組み合わせたい。また「4x」設定では、「Alan Wake 2」や「Cyberpunk 2077:Phantom Liberty」と同じく約1.8倍もフレームレートが上昇する。
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最新のフライトシミュレーター「Microsoft Flight Simulator 2024」でもチェックをしていこう。「グローバルレンダリング品質」は「ウルトラ」、「アンチエイリアス」は「NVIDIA DLSS Super Resolution」、「NVIDIA DLSS スーパー解像度」は「バランス」、「DLSS フレーム生成」は「オン」に設定。解像度はこれまでと同じフルHD、WQHD、4Kの3種類で、フレームレートの計測には「FrameView」を使用している。
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「Microsoft Flight Simulator」のようなCPUのボトルネックが発生していないため、すべての解像度でGeForce RTX 5070 Tiよりも高いフレームレートを記録した。また「4x」の設定では「2x」から約2倍に向上しており、「Microsoft Flight Simulator 2024」ではマルチフレーム生成機能の効果が特に大きいことがわかる。
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シングルプレイヤー魔法シューティングゲーム「アヴェウムの騎士団」でも確認をしておこう。「NVIDIA DLSS」は「バランス」、「フレーム生成」は「オン」で、その他は最も高品質な設定を選択。解像度はこれまでと同じフルHD、WQHD、4Kの3種類で、フレームレートの計測には「FrameView」を使用している。
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GeForce RTX 5070 Tiとの比較では、フルHD解像度やWQHD解像度で約2%、4K解像度では約3%上回る。また「2x」から「4x」にすることで「Microsoft Flight Simulator 2024」と同じくフレームレートを約2倍に引き上げることができる。