エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1514
2025.03.04 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
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ここからは「GeForce RTX 5070 Founders Edition」(以降:GeForce RTX 5070)を実際のPCに組み込み、各種ベンチマークを使って注目のパフォーマンスをチェックしていこう。テストPCのCPUにはRyzen 7 9800X3D、マザーボードはAMD X870チップセットを採用するASUS「X870E-PLUS WIFI」を使用した。なお比較用のグラフィックスカードには、「GeForce RTX 4070 SUPER Founders Edition 」(以降:GeForce RTX 4070 SUPER)とPalit「GeForce RTX 5070 Ti GamingPro」(以降:GeForce RTX 5070 Ti)を用意。さらにDLSS 4に対応するゲームでは「GeForce RTX 4090 Founders Edition」(以降GeForce RTX 4090)でも計測を行っている。
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GPUのコアは「GB205」で、バスインターフェイスはPCI Express 5.0(x16)に対応 | テスト中のGPUクロックは最大2,835MHzまで上昇した |
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TGPは250Wだが、Power Limitは最大110%に設定され、275Wまで上昇するようだ |
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まずは定番3Dベンチマークソフト「3DMark」から、レイトレーシングやメッシュシェーダー、可変レートシェーディング、サンプラーフィードバックなどに対応する最新API DirectX 12 Ultimateを使用するWQHD解像度テスト「Speed Way」の確認を進めていこう。
CUDAコア数は15%以上少ないにも関わらず、GeForce RTX 4070 SUPERを約15%も上回ることから、アーキテクチャの刷新やメモリ帯域が広がったメリットは確実にある。ただし、GeForce RTX 5070 Tiには30%以上の差をつけられており、コア数やメモリバス幅が控えめなデメリットもかなり大きいようだ。またフレームレートを確認すると57.82fpsで、WQHD解像度までなら重量級のゲームでも高画質な設定で楽しめるだろう。
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続いて影や反射にレイトレーシングを、それ以外の描画にラスタライズを使用するWQHD解像度テスト「Port Royal」の結果を確認していこう。
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GeForce RTX 4070 SUPERとの差は約8%で、「Speed Way」からは縮まっている。またGeForce RTX 5070 SUPERとの差は約36%に広がっており、やはりコア数やメモリバス幅が少ない影響は大きい。とはいえ、テスト中の平均フレームレートは64.8fpsで、マルチプレイの目安になる60fpsを上回ることができている。
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純粋なレイトレーシング性能を計測するWQHD解像度テスト「DirectX Raytracing feature test」を確認しておこう。
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これまでGeForce RTX 4070 SUPERを上回る性能を発揮していたGeForce RTX 5070だが、純粋なレイトレーシング処理ではRTコア数の影響が大きく「DirectX Raytracing feature test」では約10%の差をつけられスコアが逆転している。さらにGeForce RTX 5070 Tiとの差は約44%に広がっている。