エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1515
2025.03.05 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
![]() |
まずトップバッターは3Dベンチマークテストの大定番である「3DMark」から、レイトレーシングやメッシュシェーダー、可変レートシェーディングなどの最新技術を用いたDirectX 12 Ultimate対応テストの「Speed Way」を実行する。
![]() |
Radeon RX 9070 XTは参考数値のGeForce RTX 5070 Tiに比べて、約2割落ちといったスコア。「Speed Way」はレイトレーシング性能の違いで差が出るテストのため、その影響が出ているのかもしれない。
なおRadeon RX 9070の方は、GeForce RTX 5070 Tiには30%以上差を付けられているものの、同じアーキテクチャを採用する上位のRadeon RX 9070 XTとの差は約10%程度と健闘している。
![]() |
続いて同じく「3DMark」から、DirectX 12(DirectX 12 Future Level 12)対応の4Kテストである「Steel Nomad」を実行した。「Speed Way」とは異なり、レイトレーシングを使用しない環境におけるゲーミング性能を確かめることができる。
![]() |
Radeon RX 9070 XTはGeForce RTX 5070 Tiを10%上回る優秀なスコアをマーク、「Speed Way」の結果から逆転を果たした。「Steel Nomad」は4K解像度のかなり負荷の高いベンチマークだが、Radeon RX 9070 XTははレイトレーシングが絡まない環境であれば、GeForce RTX 5070 Ti以上のパフォーマンス発揮が可能なようだ。
そしてRadeon RX 9070の方は、Radeon RX 9070 XT比で約2割落ちのスコア。しかしGeForce RTX 5070 Tiとの比較では8%程度の差に留まっており、コストパフォーマンスの高さを示している。
![]() |
次は「3DMark」におけるDirectX 12(DirectX 12 Future Level 11)対応テストである「Time Spy」を動作させてみよう。プリセットはWQHD解像度の「Time Spy」と4K解像度の「Time Spy Extreme」の両方を実行した。
![]() |
各GPUのGraphics Scoreを見比べてみると、「Steel Nomad」と同様にRadeon RX 9070 XTがGeForce RTX 5070 Tiを約10%ほど上回るスコアをマークした。Radeon RX 9070もRadeon RX 9070 XTとの差は12%ほどだが、GeForce RTX 5070 Tiとの比較では4%ほどの差に肉薄している。
なお、無印テストとExtremeで傾向はほぼ同じ。4KテストのExtremeでもRadeon RX 9070 XTは90fps前後、Radeon RX 9070は80fps前後のフレームレートで動作しており、一線級のゲームタイトルにおける高いパフォーマンスが期待できそうだ。
![]() |
次に実行するのは、いまだゲームシーンで採用タイトルの多いAPIのDirect X11に対応する「Fire Strike」だ。フルHD環境の「Fire Strike」、WQHD解像度の「Fire Strike Extreme」、4K解像度の「Fire Strike Ultra」と、すべてのテストプリセットで計測を行っている。
![]() |
まずRadeon RX 9070 XTとGeForce RTX 5070 Tiの差を見ていくと、フルHDテストでは約5%スコアで負けているものの、負荷が高くなるごとにその差は縮小。4KテストのUltraではほとんど違いはでなかった。負荷の軽いシチュエーションでは多少の違いが出るものの、Direct X11環境下においてGeForce RTX 5070 Tiとほぼ同等のパフォーマンスが期待できるようだ。
なおRadeon RX 9070の場合は、上位のRadeon RX 9070 XTと12~14%ほど、GeForce RTX 5070 Tiとの比較では13~14%程度の差があった。