エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1515
2025.03.05 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
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次はバトルロイヤル系の人気タイトルである「Apex Legends」をプレイし、その際の平均フレームレートを計測した。なお、グラフィックス設定は可能な限り高品質に設定したほか、フレームレートの144fps制限を解除(300fps上限)。解像度は先ほどと同じくフルHD/WQHD/4Kの3パターンに設定している。
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フルHDとWQHDではフレームレート上限の300fpsに張り付きになっており、常に最高のパフォーマンスでプレイが可能。4K解像度ではRadeon RX 9070 XTがGeForce RTX 5070 Tiの5%落ち程度であり、ほぼ同等のパフォーマンスと言える。Radeon RX 9070はその両方から約20%と離されておらず健闘。また、いずれも200Hz以上のゲーミング液晶のポテンシャルを十分活かしきれる性能を備えていた。
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続いては、期待の大型タイトルであるハンティングアクション最新作の「モンスターハンターワイルズ」のパフォーマンスを見ていこう。グラフィックスプリセットは「ウルトラ」でレイトレーシングは「高」、フレーム生成を有効化。公式ベンチマークテストを使用し、解像度はフルHD/WQHD/4Kの3パターンで計測を行った。
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まさにRadeon RX 9070シリーズの面目躍如と言ったところ。Radeon RX 9070 XTとRadeon RX 9070の両方でGeForce RTX 5070 Ti搭載環境を上回るスコアをマーク、パフォーマンス指標はすべての解像度で”非常に快適”な水準をクリアした。
GeForce RTX 5070 Tiとのスコア比較では、Radeon RX 9070 XTが最大38%、Radeon RX 9070で最大27%上回るなど圧勝。すべての解像度における平均フレームレートもまた、ゲーミング液晶のポテンシャルを十分に活かしきれるレベルだ。Radeon RX 9070シリーズは、モンハン最新作を最高画質で快適にプレイできる性能を備えている。
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次は最新のアップスケーリング機能である「AMD FidelityFX Super Resolution 4 (AMD FSR 4)」にいち早く対応したFPSタイトルである「Call of Duty: Black Ops 6」にて、その効果を見ていこう。グラフィックプリセットは「極限」を選択し、アップスケールに「AMD FSR 4」、FSRプリセットは「パフォーマンス」、さらにフレーム生成を有効化。ゲーム内ベンチマークを使用し、解像度はフルHD/WQHD/4Kの3パターンで計測を行った。
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まずFSR 4を使用しない状態を見ていくと、Radeon RX 9070 XTに対しRadeon RX 9070がWQHD/4Kで約8%落ち程度に留まるなど、かなり健闘している。ある程度フレームレートを稼ぎたいジャンルであることを考慮すれば、フルHD/WQHDが快適プレイのラインになりそうだ。
そしてFSR 4を有効化すると、すべての解像度で平均フレームレートが大幅改善。特に4Kにおける性能向上が目覚ましく、Radeon RX 9070 XTは約2.4倍、Radeon RX 9070も2倍に向上した。その一方で、FSR 4有効時は何度計測してもWQHDがフルHD以下のフレームレートに留まるなど、ドライバの完成度に由来すると思われる不安定さもある模様。劇的なプレイ水準の改善が見込めるだけに、ドライバの成熟による機能のさらなる向上に期待したい。