エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1517
2025.03.11 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
![]() |
「CINEBENCH」に続くレンダリングベンチマークは、3Dモデリングソフト「Blender」の性能を計測する「Blender Benchmark 4.3.0」を確認していこう。レンダリングにはCPUを選択し、サンプルは「monster」「junkshop」「classroom」の3種類を使用している。
![]() |
もともとPコアの影響が大きく、Ryzenシリーズが得意としているベンチマークだが、Ryzen 9 9950X3DはRyzen 9 9950Xと同等、Core Ultra 9 285Kに対しては「classroom」で約7%、「junkshop」では14%も上回る。またRyzen 9 9900XはRyzen 7 9800X3Dより40%以上も高いスコアで、やはりコア数が増加したメリットはとても大きいことがわかる。
![]() |
続いて「V-Ray 5」ベースのレンダリングベンチマーク「V-Ray 5 Benchmark」の結果を確認しておこう。
![]() |
こちらもRyzen 9 9950X3DとRyzen 9 9950Xはほぼ同じで、Core Ultra 9 285Kよりは約11%高いスコアをマークした。そしてRyzen 9 9900X3DはRyzen 7 9800X3Dに対して約40%も上回り、「V-Ray」のレンダリングでもコア数が増加した効果がしっかりと現れている。
![]() |
レンダリング系ベンチマークのラストは「V-Ray 6」ベースの「V-Ray 6 Benchmark」の結果を確認しておこう。
![]() |
Ryzen 9 9950X3Dは「V-Ray 6 Benchmark」でも、Ryzen 9 9950Xと同等のパフォーマンスを発揮する。またCore Ultra 9 285Kに比べると約30%も上回る優秀なスコアを記録した。ここまでのテスト結果を見る限り、Ryzen 9 9950X3Dは、従来のX3Dモデルの欠点を解消し、現行のコンシューマ向けCPUでは間違いなく最高峰のマルチスレッド性能を備えている。
![]() |
レンダリングベンチマークが一段落したところで、Webサイトの閲覧やビデオチャット、オフィスアプリケーションなど一般的なPC作業のパフォーマンスを計測する「PCMark 10」のスコアを確認していこう。
![]() |
Core Ultra 9 285Kは「Gaming」や「Digital Content Creation」が伸び悩み、総合スコアでもRyzenシリーズに比べて10%の差をつけられている。またRyzenシリーズの中でもRyzen 9 9950X3DとRyzen 9 9950Xは高いスコアを記録し、シングルスレッド性能が重要な作業でも良好なパフォーマンスを発揮する。