エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1517
2025.03.11 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
ここからは実際のゲームを想定したベンチマークテストを進めていこう。まずは⼈気MMO RPGの最新版「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー」ベンチマークからだ。「グラフィックス設定」は「最⾼品質」を選択し、フルHD(1,920×1,080ドット)、WQHD(2,560×1,440ドット)、4K(3,840×2,160ドット)の3種類の解像度で計測を⾏っている。
Core Ultra 9 285Kではいずれの解像度でもRyzenシリーズに比べるとスコアが伸び悩む。またRyzenシリーズの比較では、4K解像度では横並びだが、WQHD解像度やフルHD解像度ではX3Dモデルが一段上の性能を発揮する。さらにフルHD解像度では、コアクロックが高く、コア数も多いRyzen 9 9950X3Dがトップを獲得し、次いでRyzen 9 9900X3D、Ryzen 7 9800X3Dが並ぶ順当な結果になった。
![]() |
タクティカルシューターゲーム「Tom Clancy’s Rainbow Six Siege」のゲーム内ベンチマークの結果を確認しておこう。「API」は「DirectX 12」、「総合品質」は「最高」、「レンダリングのスケール」を「100」に変更し、解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類で計測を行った。
![]() |
RyzenシリーズはCore Ultra 9 285Kに比べると約4~8%高いスコアをマークした。ちなみにそれ以外のCPUでは、いずれの解像度でもスコアは横並びになり、3D V-Cacheの効果は見られなかった。
![]() |
シューティングRPGゲーム「ワンダーランズ ~タイニー・ティナと魔法の世界」のゲーム内ベンチマークスコアを確認していこう。画質設定は“バッドアス”を選択し、解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類で計測を行った。
![]() |
X3Dシリーズの3モデルはいずれの解像度でもスコアは横並び。またX3DシリーズはRyzen 9 9950Xより約4~5%、Core Ultra 9 285Kより約5~7%高いフレームレートを記録し、劇的ではないが確実に3D V-Cacheの効果があるようだ。
![]() |
「アサシン クリード ミラージュ」のゲーム内ベンチマーク結果を確認していこう。「グラフィック品質」は「最高」、適応品質は「オフ」、「アップサンプルタイプ」は「NVIDIA DLSS」、「アップサンプルクォリティ」は「バランス」に設定し、解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類で計測を実施した。
![]() |
4K解像度やWQHD解像度ではグラフィックスカードの影響が大きいため、フレームレートはほぼ横並びになる。一方、フルHD解像度ではRyzen 9 9950Xが184fps、Core Ultra 9 285Kが195fpsまでしか上がらないのに対して、X3Dモデルは215fpsを超え、キャッシュ容量の差がスコアにもしっかりと反映されている。またX3Dモデルの中でも最大クロックが高いRyzen 9 9950X3Dは、その他のCPUより若干だが高いスコアを記録した。