エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1518
2025.03.15 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
上部構造を取り払って露わになった基板は、10(GFX)+3(SOC)+2(MVDD)+1(VDDCI)フェーズデジタル電源を搭載する堅牢さを誇る。高耐久コンデンサなどの高品質コンポーネントに加え、放熱性に優れた12層PCBを採用。オーバークロック設定による高負荷でも安定して動作するように、極めて信頼性に優れた設計が採用されているというわけだ。また、補助電源の12V-2×6コネクタにもヒューズを搭載、過電流や過電圧から回路を保護している。
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電源周りの実装密度が印象的な「NITRO+ Radeon RX 9070 XT」の基板。サイズはカード全体の2/3程度に収まっている |
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RDNA 4アーキテクチャによるNavi 48コアを採用する「Radeon RX 9070 XT」のGPUコア。トランジスタ数は約539億個で、Compute Unitを64基搭載している |
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SK hynix製のGDDR6メモリチップが8枚実装され、合計16GBのビデオメモリを構成している |
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Dr.MOSを採用する合計16フェーズもの電源回路を搭載 |
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電源回路にはPWMコントローラMPS「MP2868A」が2基実装されていた | ヒューズ保護付きの12V-2×6コネクタを搭載。その隣にはARGB LEDピンヘッダが実装されている |
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上部フレームに固定された3基の冷却ファンは、大小2つのコネクタで基板に接続されていた |
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背の低いタンタルコンデンサなどが実装された基板裏面。メモリチップの裏面にはサーマルパッドが貼られ、バックプレートに接している |
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ここからは、実際に「NITRO+ Radeon RX 9070 XT」をシステムに組み込んでゲーミングマシンを構築。各種ベンチマークテストやゲームプレイによるパフォーマンス検証を進めていこう。検証環境のCPUに16コア/32スレッドのRyzen 9 9950Xを搭載したハイエンド構成を用意、さらに同じRadeon RX 9070 XTグラフィックスカードである「PULSE Radeon RX 9070 XT GAMING 16GB GDDR6」(以下「PULSE Radeon RX 9070 XT」)を搭載したシステムでも同時に検証を行っている。はたしてレーベル違いの同GPU搭載モデルでどのような差がつくだろうか。
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「NITRO+ Radeon RX 9070 XT」のブーストクロックは3,060MHzだが、フルロード時には最大3,145MHzまでクロックが上昇していた |
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Power Limitの数値は変動なく、TGP通りに設定されていた |
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SAPPHIRE「PULSE Radeon RX 9070 XT GAMING 16GB GDDR6」(型番:PULSERX9070XT16GB/ 11348-03-20G) 市場想定売価税込137,800円前後 製品情報(SAPPHIRE)(株式会社アスク) |
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ブーストクロックが2,970MHzに設定されたOCモデルで、こちらもAeroCurveファンブレードを3基備えた「Tri-X」クーラーが搭載されている |
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「PULSE Radeon RX 9070 XT」の動作クロックをGPU-Zでチェックしたところ、最大2,853MHzになっていた |
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Power Limitは上記同様、TGP通りの数値が設定されているようだ |