エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1520
2025.03.22 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
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リアインターフェイスには、あらかじめ一体型のI/Oシールド「Pre-installed I/O Shield」を搭載。また接続するポートを間違えないようUSB 3.0系のポートには転送速度が記載されている |
続いてリアインターフェイスを確認していこう。USBポートはUSB 3.2 Gen 2 Type-C×3、USB 3.2 Gen 2 Type-A×1、USB 3.1 Gen 1 Type-A×1、USB 2.0×4の合計10ポート。AMD X870チップセットを搭載する「MAG X870 TOMAHAWK WIFI」との差別化のため、USB4は省略されているがミドルレンジのマザーボードとしては十分な装備と言えるだろう。さらにフロントパネル用のUSBピンヘッダも充実しているため、どうしても不足する場合にはそちらを活用すればいい。
そして最大の特徴でもあるネットワーク機能を確認すると、有線LANはRealtek 8126VBによる5ギガビットLANを、無線LAN機能にはQualcomm「QCNCM865」による帯域幅320MHzのWi-Fi 7を搭載する。
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無線LANやBluetooth用のワイヤレスアンテナは「EZ Antenna」のため、差し込むだけで接続できる |
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帯域幅320MHzに対応するWi-Fi 7カードQualcomm「QCNCM865」 | 有線LANチップは5ギガビット対応のRealtek「RTL8126V」 |
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有線LAN機能は送受信とも最大5,000Mbpsに対応 |
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無線LAN機能は送受信とも最大5,764Mbps。ただし、無線LANはロスが大きいため実際には5ギガビット有線LANほどの転送速度はでないだろう |
続いて、PCを組み立てる際の配線に重要なファンコネクタやRGBピンヘッダのレイアウトをチェックしていこう。
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「CPU_FAN」「PUMP_SYS1」「SYS_FAN1~6」では最大出力が異なる。高速ファンや出力大きいポンプユニットは「PUMP_SYS1」に接続するといいだろう |
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CPUソケットの右上には「CPU_FAN1」「PUMP_SYS1」「SYS_FAN1」の3基の4pinファンコネクタを搭載。なお制御モードが異なる「PUMP_SYS1」はグレーのコネクタを採用しているためひと目で確認できる |
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基板の右上には「SYS_FAN2」を搭載。さらにその下にはARGB LED用の「JARGB_V2_3」も用意されている | 基板の右下には「SYS_FAN3/4」と「JRGB_V2_2」を搭載 |
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基板の中央下は「SYS_FAN4/5」を搭載 | 基板の左下に搭載されている「SYS_FAN6」 |
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「MSI Center」の「Smart Fan」機能を使えばファンの回転数や制御モードを変更できる |
4pinファンコネクタは、基板の右上と下にまとめられており、CPUクーラー向けの「CPU_FAN1」、水冷ユニットのポンプユニット向け「PUMP_SYS1」、ケースファン向けの「SYS_FAN1~6」の計8基と豊富に用意されている。ちなみに最大出力やデフォルトの制御モードが異なっているため、用途に合わせて最適なコネクタを使い分けるようにしよう。
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12V/4pin×1、5V/3pin×3の計4基のLEDピンヘッダを搭載 |
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アドレサブルRGB LEDに対応する5V/3pinヘッダは基板の左下のほか、右上と右下に実装 |
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「MSI Center」の「Mystic Light」では、LEDピンヘッダのほか、対応しているグラフィックスカードやメモリのライティングも制御できる |
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「EZ Conn-Header V2」に対応する「JAF_2」も用意されている |
LEDピンヘッダはアドレサブルRGBに対応する5V/3pinピンヘッダ「JARGB_V2」が3基、RGBに対応する12V/4pinピンヘッダ「JRGB」が1基で、イマドキのマザーボードとしては標準的な構成。またアドレサブルRGB LED、冷却ファン、USB 2.0をまとめて制御する「EZ Conn-Header V2」に対応する「JAF_2」も基板の中央右に用意されている。