「Game Boost」による簡易チューニングを試す
「MAG B850 TOMAHAWK MAX WIFI」の「MSI Center」や「CLICK BIOS X」には、比較的安全かつワンクリックでPCの性能を引き上げる事ができる簡易チューニング機能「Game Boost」が実装されている。ここではその効果を確認していこう。なおベンチマークソフトには定番のレンダリングベンチマーク「CINEBENCH」を使用している。
「Game Boost」は、定格動作内でのチューニングのため、シングルコアテストはいずれのテストでもスコアに変化はなかった。ただし、マルチコアテストは「Cinebench 2024」こそ違いはなかったが、「CINEBENCH R20」や「CINEBENCH R23」では約2%、「CINEBENCH R15」では約4%高いスコアを記録した。使い方もボタンをクリックするだけと簡単なことから、基本的には有効にした状態で運用するのがいいだろう。
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アイドル時のサーモグラフィ
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高負荷時のサーモグラフィ
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続いて「Game Boost」を有効にした状態で、「Cinebench 2024:Minimum Test Duration:10 minutes」の負荷テストを実行したところ、Package PowerはTDPの120Wを超える140W前後まで上昇し、ブースト機能がしっかりと動作しているのが確認できた。また今回はCPUソケット周りにエアフローのないオールインワン型水冷ユニットでのテストにも関わらず、MOSFETの温度は最大でも50℃を超えることはなく、VRMヒートシンクの冷却性能はとても優秀だった。