エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1520
2025.03.22 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
テストセッションのラストは「MAG B850 TOMAHAWK MAX WIFI」の特徴でもある、高速ネットワークの実力をチェックしていこう。テストには10ギガビットLANを搭載したサーバー用のPCを用意して、共有フォルダをネットワークドライブとしてマウント。その転送速度を「CrystalDiskMark 8.0.6」で確認している。
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5ギガビットLAN接続時(MB/s) | 5ギガビットLAN接続時(IOPS) |
まず5ギガビットLAN接続時の結果を確認するとシーケンシャルアクセスは読込約592MB/s、書込約490MB/s、ランダムアクセスも読込約37,800IOPS、書込約34,500 IOPSで、SATA 3.0 SSDと同等かそれ以上のパフォーマンスを発揮する。実際にファイル転送も試してみたが、ネットワークを経由していることを感じさせないスピードで、データをやり取りすることができた。
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Wi-Fi 7接続時(MB/s) | Wi-Fi 7接続時(IOPS) |
続いて、Wi-Fi 7接続時のパフォーマンスを確認するとシーケンシャルアクセスは読込約400MB/s、書込約390MB/s。最大でも200MB/s前後で頭打ちになる帯域幅160MHzのWi-Fi 7やWi-Fi 6/6Eに比べると約2倍も高速で、320MHzの帯域幅に対応するメリットは大きい。光インターネットなどを組み合わせ、高速なネットワーク環境を検討しているなら、有線・無線とも高速な「MAG B850 TOMAHAWK MAX WIFI」はベストな製品となるだろう。
今年1月にリリースされた最新チップセットAMD B850だが、正直チップセット自体の機能は従来のAMD B650から大きなアップデートはない。しかし、「MAG B850 TOMAHAWK MAX WIFI」では、同クラスの製品では最高峰のネットワーク機能をはじめ、8,000MHzを超える高クロックメモリの対応や、PCI Express 5.0のサポートなど、先代モデルとは全くの別物と言っていいほど強化されている。
もちろん「TOMAHAWK」シリーズの特徴でもある堅牢な電源回路や優れた冷却性能も継承されており、ハイエンドゲーミングPCのベースとして十分な実力を備えていた。
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そしてミドルレンジ以下のマザーボードでは、省略されることも多い組み立てやすさを追求した機能も充実している「MAG B850 TOMAHAWK MAX WIFI」は、これから初めてPCを組むという初心者にも安心してオススメできる製品だ。
提供:エムエスアイコンピュータージャパン株式会社