エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.17
2009.09.08 更新
文:テクニカルライター Jo_kubota
今回、Core i5-750のパフォーマンスをチェックするにあたり、Core i7-920とCore 2 Quad Q9550を搭載するPCを用意した。
CPU | Core i7-920 2.66GHz |
Core i5-750 2.66GHz |
Core 2 Quad Q9550 2.83GHz |
M/B | ASUSTeK P6T Deluxe V2 |
GIGABYTE GA-P55-UD6 |
GIGABYTE GA-X48-DQ6 |
Memory | Corsair CMX8GX3M4A1600C9 | PQI DDR2 SDRAM | |
Memory容量 | 2GB×3 TripleCannel |
2GB×2 DualCannel |
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Memory設定 | DDR3-1333 | DDR2-800 | |
Graphics Card | GIGABYTE GV-N275UD-896H | ||
PSU | Corsair CMPSU-850HXJP | ||
OS | 32bit版 Windows 7 Ultimate | ||
Case | GIGABYTE |
Intel Turbo modeを有効にしたスコアについては、CPU名のあとに「Turbo」と記してる。Turboの表記がないものは、規定のクロックに固定した場合のスコアだ。
では、早速、3DMark06から見ていこう。
Core i5-750とCore i7-920の大きな違いは、論理CPUと、メモリチャネル数だ。当然ながらCore i7-920の方がパフォーマンスが高くなるはずだが、Turbo modeが有効になっている場合、Core i5-750はCore i7-920に迫るパフォーマンスを発揮している。
ところが、3DMark Vantageでは、あまり差が出ない結果となった。
この差を探るべく、Sandra 2009/SP4にて各ベンチマークを取ってみた。まずは、メインメモリ帯域から。Q9550はDDR2-800のデュアルチャネルということを差し引いても、Core i5-750のパフォーマンスはかなり高いことが分かる。さすがにトリプルチャネルのはCore i7-920には置いていかれるが、順当なスコアと言えるだろう。
続いてはメインメモリのレテンシを見てみる。動作クロックおよびタイミングを揃えているため、ほぼ同じようなスコアになるかと思われたが、実際には図のようにCore i7-920の方が若干速いようだ。
さらに内蔵キャッシュを含めたメモリ転送能力を見たのが次のグラフだ。8KBまでの転送レートを見ると、Core i5-750の方が速いものの、8KBを超え1MBまでを見るとCore i7-920の方が上回るという結果となった。また128KBまでを見ると、Core i5-750はQ9550よりも若干遅いことが見てとれる。キャッシュの128KB以内に収まるようなプログラムの場合、動作クロックで勝るQ9550がCore i5-750を上回るという場合も想定できそうだ。逆に256KBを超えるケースでは、Core i5-750はQ9550を圧倒する。