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|Clarkdaleのパフォーマンスをチェック その1
今回、Clarkdaleのテストに用意したのは、発表された中で最もグラフィックスパワーの高いCore i5-661だ。そしてCPU比較にはCore i5-750を、GPU比較にはATI Radeon HD 4670を用意した。
CPU |
Core i5-661(3.33GHz)
Core i5-750(2.66GHz) |
M/B |
GIGABYTE H55M-S2H
(Intel H55 Expressチップセット) |
Memory |
PC3-10600 2GB×2 |
GPU |
ATI Radeon HD 4670 GDDR3 512MB
PCI-Express |
OS |
Windows 7 Ultimate 32bit |
PSU |
ENERMAX ECO80+ 600W |
Intel Turbo Boost Technologyはすべて有効とし、そのほかのBIOS設定はすべてマザーボードのデフォルトとしている。
では、早速、3DMark VantageのPerformanceスコアから見ていこう。
i5-661とi5-750の大きな違いは、論理CPUは同じ4CPUながら、物理コア数は前者が2、後者が4、そしてL3キャッシュ容量も4MBと8MBという違いがある。
AIT Radeon HD 4670(以下、HD 4670)は、ミドルクラスの底辺、ゲームをするなら最低限必要と思われるパフォーマンスを持っている。それを内蔵GPUと比べるのは、あまりにも酷かもしれないが、変な幻想を抱かないためにも、どのくらいパフォーマンスが違うのか、見て頂きたい。
予想どおりCore i5-661の内蔵GPUは、3DMark Vantageで1000にも満たないスコアとなった。所詮は内蔵GPU、ゲームには全く向かないことが見てとれる。一方、HD 4670を挿した場合、Core i5-750との違いは非常に軽微となっている。3DMark Vantageはその名のとおり、3Dグラフィックスの比重が高いため、総合パフォーマンスにおいては、GPU性能が大きなウェイトを占める。そこでCPUスコアだけを抜き出してみると、物理CPUコアを4CPU搭載する、Core i5-750が大きくリードしていることが分かる。動作クロックで大きく上回るCore i5-661だが、やはり物理4コアには及ばないようだ。
■3DMark Ventage Performance |
■3DMark Ventage CPU Score |
続いてDirectX 9のパフォーマンスを3DMark06で見てみよう。計測はデフォルトの1280×1024ドットで行った。Core i5-661の内蔵GPUのスコアは2000ほど。一昔前のチップセット内蔵GPUは、1500に届けば御の字、ヘタすると800くらいで終わってしまうことを考えれば、大きな進歩を果たしている。が、HD 4670のようなパフォーマンスは期待できそうにない。
一方、HD 4670を搭載した場合、そのパフォーマンスはCore i-750にわずかに及ばないものの、ほぼ同等となった。そして、CPUスコアだけを抜き出してみると、Core i5-661はCore i5-750に遠く及ばないスコアとなった。3DMark Vantageに比べてスレッドの最適化という点で劣る3DMark06だが、それだけでは説明が付かないほどの差だ。恐らくこれは、L3キャッシュ容量の差が効いているものと思われる。
続いてSandra 2010にて各ベンチマークを取ってみた。
物理コアを4CPU搭載するCore i5-750に、物理2コア、論理4CPUのCore i5-661。コア数の差をクロックで勝るCore i5-661がどこまで追撃できるかがポイントだが、意外に拮抗した結果となった。もちろん、Core i5-750が頭一つ飛びぬけているものの、筆者の予想よりは差が出なかった。
■Sandra 2010 Processor Arithmeteic |
■Sandra 2010 Processor Multi-Media |
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