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エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.129 Wifi MediaRender「KRL100」で送る快適なデジタルライフとは
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対応ソフトでデジタルデータを簡単再生!スマホは便利なリモコンに
本項では実際にメインの機能となるであろう、「KRL100」による「ストリーミング再生」を試していきたい。ここで必要になるのが、PCやタブレット、スマートフォンなどのデジタルメディアサーバー(DMS)となる機器側へのDLNA対応ソフトのインストールだ。ソフト自体は検索すればかなりの数がヒットするが、メーカー側からは以下のソフトが動作確認済みとしてアナウンスされている。
Windows 7環境であれば「Windows Media Player 12」が導入のハードルが低くうってつけなのだが、残念ながら筆者の環境が7ではないため渋々ほかのソフトを探すことに。結果的にPC用には「Twonky Manager for Windows」、Androidタブレット用に「BubbleUPnP」「iMediaShare Lite」、iPhone用に「DiXiM DMC」をチョイス。どちらのソフトも多少の差はあれ、直感的に操作できるのでそう難しくはない。
「KRL100」がスタンバイ状態であれば右側のデバイス一覧に表示される。共有したいコンテンツは設定画面からブラウザにリンク、アカウントを作成して事前に登録しておこう
操作方法はすべて共通。リストに並んだコンテンツの中から好きなものを選んで再生するだけで、特に難しいことはない
これで「ストリーミング再生」の準備は完了だ。再生先に「KRL100」を選択し、あとは登録した動画や画像、音楽を選んで再生するだけ。スマートフォンやタブレットの場合は内蔵ストレージに保存されたコンテンツをダイレクトに指定できる。ちなみに「KRL100」は1920×1080(1080p)のフルHD画質での再生に対応しているため、最適な環境でコンテンツを楽しむことができる。
試した結果はどのコンテンツも問題なく再生でき、なかなか好印象。ただ動画再生時はHDMIで接続した方がよりクリアな画質で再生できたため、できれば接続先にはHDMI端子をもったデバイスが好ましい。
クオリティもPCで再生した場合と変わらず、むしろリビングに大画面テレビやオーディオシステムなどを設置している場合などは、デスクトップよりも迫力ある再生環境で楽しむことができるかもしれない。
ネットワーク接続も(100BASE-TX規格なこともあるが)「AP Mode」よりも「STA Mode」時の滑らかさが際立っており、HDMI+「STA Mode」の組み合わせがベストのようだ。
スマートフォンやタブレット用のアプリは再生元(サーバー)と再生先(レンダラー)を選択できるタイプがほとんど。PC内のコンテンツを手元で自由に呼びだそう
さらに特筆すべきはスマートフォンなどモバイルデバイスとの相性のよさ。先ほど挙げたDLNAアプリはほとんどがデジタルメディアコントローラー(DMC)機能に対応しているため、再生元と再生先をアプリ側で指定し、“DLNAリモコン”のように使用できる。
「KRL100」側ではUSB接続されたマウスで「再生/一時停止」や「曲送り」など最低限の操作しかできないものの、それを補うには十分。リビングに居ながらにしてスマートフォンを操作しながら目の前のテレビでPC内の録画データを再生したりなど、使い方は自由自在。便利にコンテンツを消化するためのアイテムは、実は最初から手元にあったということかもしれない。
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存在ひとつでコンテンツの流れを変える「KRL100」
ここまで「KRL100」の“遊び方”を色々と試してみたが、「普通のDLNA機器や無線LAN環境だけでできることでは?」と思った人もいるかもしれない。しかしデバイスの対応を問わず、
好きな場所、好きなデバイスを選んでDLNAネットワークに加えられるという自由度の高さは「KRL100」ならでは
のもの。たとえ対応のデバイスを持っていなくても、既存の環境をそのまま活かせるということに意義があるというワケだ。「KRL100」をリビング(別にトイレでも構わないが)にひとつ置くだけで、デスクトップに滞留していたコンテンツの活かし方が変わってくるだろう。
ただしその性格上、別の部屋や離れた場所に再生デバイスがあるなど、広い環境や多くのデバイスを持っていればいるほど得をするという特徴がある。正直筆者のようなデスクトップ周りにデバイスが集中する“ワンルームの大邸宅”では、いかに「KRL100」といえども全ての力を発揮するのは難しかった。ここはやはり試せる選択肢やスペースを持った人にこそ、その便利さを実感してもらうべきだろう。価格も9,000〜10,000円程度と、快適なデジタルライフへの投資としては非常に安価。家中のデバイスを巻き込んだ楽しいコンテンツの活かし方を「KRL100」と一緒に探してみてはいかがだろうか。
協力:株式会社SANKAエレクトロニクス
株式会社エムヴィケー
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デジタルメディアレンダラー「KRL100」
実勢価格税込9,000〜10,000円前後
製品情報(株式会社エムヴィケー)
製品情報(株式会社SANKAエレクトロニクス)
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