|ネットワーク内はアクセス自由。足りないコンテンツはメディアレンダラーがさらう
ここで忘れてはいけない、「Media Emperor」のデジタルメディアレンダラーとしての機能を紹介しよう。ネットワーク内のPCやスマートフォンなどのデバイスからコンテンツのストリーミング配信を受けることができる便利な機能だ。1Fのリビングから2FのPC内にアクセスしたりなど、より自由にコンテンツが生かせる。
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「ネットワーク」タブが画面上と同じであればOK。「ファイルブラウザ」内の「UPNP」を選択すればストリーミング再生が可能だ。「NET」ではネットワーク内の共有フォルダを参照できる |
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事前にWindows Media Player(11以上)の「ホームメディアのインターネットアクセスを許可」での設定の後、「Realtek Embedded UPnpRender」を同期リストに追加しておこう |
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スマートフォンやタブレット内のコンテンツを「Media Emperor」を通して大画面で楽しめる |
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まずデータを配信するデバイス(デジタルメディアサーバー)側にDLNA対応ソフトを用意する。PCなら「Windows Media Player(11以上)」や「Twonky Manager for Windows」、「Nero MediaHome 4」などが一般的だ。スマートフォンやタブレットでは、Android用の「BubbleUPnP」やiPhone用の「DiXiM DMC」などのアプリが使いやすい。特にスマートフォンやタブレット用アプリは再生元(サーバー)と再生先(レンダラー)を指定できるものが多く、自身のデータを「Media Emperor」に転送するだけでなく、PCのデータを呼び出すリモコンとしても使用できる。
身近なデバイスを巻き込みつつ、足りないコンテンツにはネットワーク越しでアクセスできるのも「Media Emperor」の強みといえるだろう。
|番外編:実はTorrentもできる「Media Emperor」
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PCなしでBit Torrentを動作できる、「Media Emperor」のオマケ的要素。ホームネットワーク内で共有している場合は使い方に気をつけよう |
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「Media Emperor」は単体でBit torrent機能を利用したファイル共有に対応している。初期設定ですでに機能は解放されているため、あとはPCのブラウザに「Media Emperor」のIPアドレスを入力し、Torrentファイルを追加するだけ。もっとも、この機能に興味がない人は無視してしまっても構わないだろう。
|多彩な機能と操作性、クオリティの高さでコンテンツを囲い込む「Media Emperor」
さすがに“皇帝”の称号を冠するだけのことはあり、「Media Emperor」の機能の豊富さには感心させられた。しかも搭載機能は実用的なものが多く、導入すればデジタルライフをアップグレードしてくれる存在なのは間違いない。複数のデバイスを使いこなせずにいる人や、面倒でひとつにまとめてしまいたいというニーズにも最適といえる。
もちろんそれぞれの機能単体のデバイスであればさらに安いモデルはたくさんあると思うが、“全部入り”の機能が12,000円ほどで購入できるのは破格だ。さらに圧倒的といえる対応フォーマットの多さと高い再生品質、そして簡便な操作性と、万能プレイヤーを名乗る資格は十分。まさに「Media Emperor」はその名前に負けない、優秀な製品だったといえるだろう。 |