「エルミタ的速攻撮って出しレビュー」
Home
>
エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.68 Dragon slayerの兄貴分「Dragon Rider」徹底検証
エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.68
Dragon slayerの兄貴分「Dragon Rider」徹底検証
2011年1月27日 14:15
TEXT:GDM編集部 松枝 清顕
昨年11月からスタートした台湾
In Win Development Inc.(以下:In Win)
短期集中企画その第3弾は、フルタワーPCケース
「Dragon Rider」
をチョイスした。
これまで2回は既に発売されているPCケースを取り上げたが、今回は発売前の新製品。半ば無理を言って国内正規代理店の
株式会社エムヴィケー(本社:東京都千代田区)
より借り受けた評価機は、昨年9月にベルサール秋葉原で開催された
株式会社ユニットコム(本社:大阪市浪速区)
主催のユーザーイベント
「2010 AKIBA PC-DIY EXPO 秋の陣」
でお披露目されたもの。残念ながら筆者はこのイベントに行けなかったため、実機に触れるのはこれが初めてとなる。
E-ATXにも対応する大型PCケース「Dragon Rider」とは一体どんなモデルなのだろう。今回も事前資料一切無しのユーザー視点でじっくり細部をチェックしてみたいと思う。
【In Win短期集中企画過去記事】
・エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.57 MicroATXゲーミングPCケースの非凡なる才能を徹底検証「IW-BR661」編(2010/11/12)
http://www.gdm.or.jp/review/case/inwin/IW-BR661/index_01.html
・エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.62 "流麗"を自負するスリム型Mini-ITXケース In Win「Wavy」編(2010/12/20)
http://www.gdm.or.jp/review/case/inwin/wavy/index_01.html
|
「Dragon Slayer」に比べれば遙かに大型な「Dragon Rider」
冒頭でも触れたように今回取り上げる「Dragon Rider」はE-ATXにも対応するフルタワーPCケース。このモデルは以前取り上げたMicroATX対応PCケース「Dragon Slayer」(型番:IW-BR661)の兄貴分に当たる「Dragonシリーズ」のアッパークラスモデルとなるワケだが、さすがに両者を比較すると遙かに大型サイズで、その圧倒的な存在感から市場想定売価は20,000円クラスと思いきや、実際には14,000円前後で販売されるという。
思えば「Dragon Slayer」も実勢価格で7,000円台後半だったが、In WinのPCケースは剛性や拡張性等の全体バランスを考慮してもライバルメーカーより比較的安価に設定されているように感じる。これは共通パーツなどを使う事で、コストダウンが計れるのかもしれないが、E-ATX対応PCケースとしてはかなりコストパフォーマンスの高いPCケースと言えるのではないだろうか。
「Dragonシリーズ」のアッパークラスモデル「Dragon Rider」の市場想定売価はなんと14,000円前後。「Dragon Slayer」(型番:IW-BR661)も実勢価格で8,000円を切る事を考えると妥当かもしれないが、In WinのPCケースは比較的安価に設定されているように感じる
|
「Dragon Rider」外観チェック(その1)
早速「Dragon Rider」の外観からチェックしていこう。冒頭でも触れたように、このモデルは「Dragon Slayer」と同じ血をひく“Dragon兄弟”の大型PCケースだけに、両サイドの丸みを帯びたフロントパネルや、中央下部にデザインされた8角形のコーポレートロゴイルミネーションなど、外観上の共通点は各所で見受けられる。
決しておとなしい部類ではないフロントパネルデザイン。大型PCケースともなれば、その存在感はかなりのインパクトとなり、ゲーマー向けPCケースたる天性の素質は誰もが認めるところだろう
個別詳細は後ほどじっくり紹介するが、左サイドで拡張カード部の冷却を引き受けるBlue LED内蔵220mmファンの存在がこのモデルのエアフロー能力を左右するはずだ
ギミックが集中するフロント、サイド、バック部はこれから徐々に検証して行く事になるので、ここでトップパネルのフロントユニットに目を移してみよう。
「Dragon Rider」のスイッチ類およびフロントアクセスポート類はすべてトップ面にレイアウトされている。大型のPCケースはとかく床面に設置する事になるが、その場合頻繁に使用するPower、Reset、アクセスポート類はフロントレイアウトよりトップレイアウトが断然便利だ。もちろん稼働状況が視認できるPower LEDおよびHDDアクセスLEDもこの部分にある方が望ましい。
モデルによってデザインが優先される場合もあるが、「Dragon Rider」の場合は使い勝手がきちんと考慮されており、操作性にも好感が持てる。
トップパネル部のアクセスポートは左からマイク、ヘッドフォン、USB3.0×2、USB2.0×2、IEEE1394×1、eSATA×2。トップレイアウトにより使い勝手はたいへん良い
トップパネルユニット部、正面から左にPower LED(ブルー)、右にHDD LED(オレンジ)が内蔵されている
USB3.0ポートは背面からのケーブル引き回しタイプ。eSATAもマザーボードのSATAポートにコネクタを接続する必要がある
オーディオはHD AudioとAC'97両対応。その他IEEE1394、USB2.0/1.1コネクタが用意されている
・引き続き外観のチェックを行った後は、さらに内部構造へと目を移して行く。E-ATXの広い容積を活かしたギミックの数々をご覧に入れよう
<
次のページを読む
>
・ケースタイプ:フルタワー
・素材:1.0〜0.8mmスチール
・外形寸法:D578×W239×H556mm
・5.25インチ×5
・3.5インチ×1(5.25インチ1段使用)
・3.5インチシャドウベイ×6
・2.5インチ×1
・拡張スロット×8
・電源:オプション
・対応:E-ATX/ATX/MicroATX
・I/O
:USB3.0×2/USB2.0×2/IEEE1394a×1
:e-SATA×2/音声入出力
・ファン
:フロント120mm×1/リア120mm×1
:トップ120mm×1
:左サイド220mm×1/右サイド120mm×1
・
メーカー製品情報
●
Antec スコット・リチャーズ氏に聞く「Antecはオーディオ市場に参入する」(2010/12/14)
●
2011年は反転攻勢へ! 日本Shuttleの偉い人 伊藤氏に聞く(2010/11/30)
●
注目の"倒立型PCケース"新作発売直前 SilverStone本社STAFFに聞く(2010/10/8)
●
エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.67
Gainward GeForce GTX 570 オリジナルクーラーモデルを試す(2011/1/18)
●
エルミタ的「一点突破」 PCケース編 Vol.5
Cooler Master「HAF 912 Advanced」検証(2011/1/16)
●
エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.66
極めて柔軟な発想から生み出されたSilverStoneの秀作「Fortress SST-FT03」レビュー
●
エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.65 PLEXTOR SSD M2Sシリーズその実力を探る。
●
エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.64
遠距離通勤暇つぶし企画第2弾「COWON V5」を使ってみた
●
エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.63
P67チップセットで現行CPUに対応するASRock「P67 Transformer」
●
エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.62
"流麗"を自負するスリム型Mini-ITXケース In Win「Wavy」編
●
エルミタ的「一点突破」 CPUクーラー編 Vol.13 サイズ「峰2」検証
●
エルミタ的「一点突破」 PCケース編 Vol.4 ドスパラセレクト「DP-2012」検証(2010/12/8)
●
エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.61 GIGAZONEブランドPCケースをいじりたおす(2010/12/6)
●
エルミタ的「一点突破」 CPUクーラー編 Vol.12 CoolerMaster「V6GT」検証(2010/12/4)
●
ハイエンドマザーに見るASRock 真の実力(2010/11/30)
●
Cooler Masterが本腰を入れた電源ユニット Silent Pro Goldシリーズ検証(2010/11/19)
●
MicroATXゲーミングPCケースの非凡なる才能を徹底検証 In Win 「IW-BR661」編(2010/11/12)
review index >>
Copyrightc1997-2011 GDM Corporation All rights reserved 掲載記事の無断転載を禁じます