エルミタージュ秋葉原
 「エルミタ的速攻撮って出しレビュー」
 Home > エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.73 「顔が命」だけじゃなかった、、、In Win 「TRACK」検証
the Voices 秋葉原Shop生の声
the Price アキバShopプライス画像掲示板
Special Price アキバShop特価品情報
PC Calender エルミタージュ的ロードマップ
Press Room リリース・トピックス・情報
Database エルミタージュ的データベース
Shop List 秋葉原Shopリスト
Akihabara Map 秋葉原Shop地図
Manufacturer List PCパーツメーカーリスト
Paet-time Job PC業界リクルート情報
Research 店員に聞く
携帯版エルミタージュ秋葉原
広告掲載について
情報・リリース窓口
About Us エルミタージュ秋葉原
Contact Us
ark
title
 
In Win「TRACK」、冷却性能・騒音値テスト実行

 組み込みを終え、本稿の最後はCPU、GPU、ケース内部の各温度および騒音値を計測してみよう。
 計測方法および環境は以下に記す通りで、基本的には「エルミタ的一点突破」で行っているテスト方法に準拠させている。ここでは「TRACK」の計測結果のみを掲載しているが、過去記事と見比べるとさらにこのモデルの特性がつかめるかもしれない。興味のある人は是非比較してみてほしい。

●CPU温度計測
アイドル時および高負荷時のコア温度を計測。ストレスツール「OCCT 3.1.0」高負荷時(30分経過)での状況をモニタ。コア温度計測には「HWMonitor Pro 1.17」を使用。
●GPU温度計測

「バイオハザード5」(DirectX 10)ベンチマークを実行し、「HWMonitor Pro 1.17」でGPU温度を計測。3回テストを行った内の平均値を採用している。
●ケース内部温度

PCケース内部の中心部にデジタル温度計のセンサーをぶら下げ、温度を計測(アイドル時/高負荷時)。なお、高負荷時の再現には「バイオハザード5」(DirectX 10)ベンチマークを使用。
●騒音値計測

PCケース前面から30cmの位置で騒音値(アイドル時/高負荷時)を計測。計測には騒音計「TM-102」(国際規格IEC651 TYPE2適合)を使用。

TRACK
今回のテストにはIntelの純正CPUクーラーを使用。トップフロータイプのスタンダードモデルだ

テスト機材構成
CPU Intel Core i7-920
(2.66GHz/TDP130W/Bloomfield)
マザーボード ASUSTeK Rampage II Extreme
(Intel X58 Express/ICH10)
グラフィックスカード SAPPHIRE「SAPPHIRE HD6970 2G GDDR5」
(型番:21179-00-40R)
メモリ CORSAIR「CMZ12GX3M3A1600C9」
(DDR3-1600MHz/4GB×3枚)
HDD Western Digital「WD10EARS」
電源ユニット CORSAIR CMPSU-850AXJP
(850W/80PLUS GOLD/ATX12V Ver.2.31)
CPUクーラー Intel純正トップフロー型CPUクーラー(PWM)
OS Windows 7 Professional 64bit

TRACK

■CPU温度計測結果
Test result
2011年2月23日計測 室温18.7℃
test

 CPU温度結果はアイドル時35℃、高負荷時61℃と、26℃の差が出ている。Intel純正CPUクーラーでこの数値なので、大型ヒートシンク+大口径ファン搭載の汎用モデルに換装すれば、これ以上の値が期待できるだろう。それでも純正CPUクーラーもまずまずの成績で、高負荷時でも耳障りになるほどの騒音値は出なかった。


■GPU温度計測結果
Test result
2011年2月23日計測 室温18.7℃
test

 これはあくまで「TRACK」に収めた場合のGPU温度となるため、参考値程度として頂ければと思う。


■ケース内温度計測結果
Test result
2011年2月23日計測 室温18.7℃
test

 数値として興味深い結果が出にくいケース内部温度テストでは、アイドル時19.8℃、高負荷時23.1℃と3.3℃の差が現れた。高負荷時の温度はグラフィックスカードのVGAクーラーに依存する。外排気タイプではないモデルを使った場合、また違った数値が出る可能性はあるものの、サイドパネルの220mmファンがある限り、ある程度の安定した冷却が行えるのではないだろうか。


■騒音値計測結果
Test result
2011年2月23日計測 室温18.7℃
test

 騒音値はアイドル時で34.8dBAとまずまずの静音性。この数値でさすがにうるさいと感じる人は少ないだろう。高負荷時はPCケースそのものの性能というよりも、構成パーツからの駆動音となるため、言うならば“音漏れ防止”性能値といったところ。こちらも38.2dBAと、40dBAを超す事は無かった。

 次にこれからの主流となるSandyBridge環境でも組み込みを行った状態も参考値として掲載しておく事にする。なおCPUとマザーボードと以外は同一構成となるため、計測はCPU温度のみとした。

テスト機材構成
CPU Intel「Core i5-2500K」
(Sandy Bridge/LGA1155/3.30GHz/TDP95W)
マザーボード ASUSTeK「P8P67 DELUXE」
(Intel P67 Express)
グラフィックスカード SAPPHIRE「SAPPHIRE HD6970 2G GDDR5」
(型番:21179-00-40R)
メモリ CORSAIR「CMZ8GX3M2A1600C8」
8GB(4GB×2枚)PC3-12800(DDR3-1600MHz
HDD Western Digital「WD10EARS」
電源ユニット SilverStone「SST-ST1200-G」(1200W/80PLUS GOLD)
CPUクーラー Intel純正トップフロー型CPUクーラー(PWM)
OS Windows 7 Professional 64bit


■CPU温度計測結果
Test result
2011年2月23日計測 室温18.7℃
test

 この結果もPCケース直接の能力とは少し外れてしまうかもしれないが、低負荷時のSandyBridgeの温度の低さが際だっている。高負荷時の67.5℃はこれまでのテスト結果から、まずまずの数値だろう。



総評 「誤解を招きやすいPCケース」の大切な役割

 In Win「TRACK」が編集部に到着してからというもの、仕事用PCの傍らに評価機を置き、暇さえあれば眺めたり撫でてみたりと延べ10日間あまりを共にした。
 しつこいようだが「TRACK」のフロントパネルは決してシンプルなデザインではなく、独特な存在感を醸し出していた。ただしそれもほんの数日のこと。「痘痕も靨(あばたもえくぼ)」と表現すれば気の毒かもしれないが、撮影そして細部のチェック、さらに組み込みを行う毎に、秀逸なPCケースとしての機能性、内部構造へと関心は移って行く。

 「TRACK」を総じて評価すれば、売価1万円以下のミドルレンジとしてはよく作り込まれていると思う。もっと言えば特にケチを付けるところが見当たらない。そこはPCケースの老舗メーカーであるIn Winの実力と言える部分だろう。各種テスト結果も良好だった。
 販売実績はもとより、市場の評判については門外漢だが、普通に売れてよいモデルではないだろうか。

TRACK

 「木を見て森を見ず」という例えが頭をよぎるが、デザインだけでPCケースの善し悪しを決めつけるのはもう止めにしよう。確かに「TRACK」は誤解を招きやすい部類のPCケースかもしれない。しかしこんなデザインのPCケースがなければ、自作本来の「自由に選べる楽しさ」が失われてしまう(失われつつある)。
 その証拠に、近年では同じモデルが長く売れ続けるという傾向にあり、個性的なPCケースが以前のように多く店頭に陳列されているという光景が見られなってしまった。この状況が加速するならば、どの店舗に行っても看板が違うだけで中は同じという事になりかねない。
 自作に“保守”は似合わない。もっと個性的な製品が市場に投入される事を期待したい。

 こんな事を言うとメーカーや代理店に叱られてしまうかもしれないが、買わなくてもいい。まずは自作パーツショップに行って、現物に触れてみよう。画像や評判だけでは分からない事がきっと見えてくるはずだ。

協力:株式会社エムヴィケー
機材協力:ASUSTeK
© GDM Corporation All Rights Reserved.
 
toppage
前のページ
 

 
logo
TRACK
TRACK
ケースタイプ
ミドルタワー
素材
0.6mm厚スチール
ドライブベイ
5.25インチ×3(内1基は3.5インチベイ排他)
2.5インチシャドウベイ×2
3.5インチシャドウベイ×3
フォームファクタ
ATX/MicroATX
電源ユニット
別売り(スタンダードPS2タイプ)
フロントポート
USB3.0×1/USB2.0×2/音声入出力(HD/AC97)
拡張スロット
7段
ファン
フロント120mm×1
サイドパネル220mm×1(BlueLED)
トップ120mm×1
リア120mm×1
外形寸法
D480×W200×H500mm
メーカー製品情報
 
オピニオン
Antec スコット・リチャーズ氏に聞く「Antecはオーディオ市場に参入する」(2010/12/14)
2011年は反転攻勢へ! 日本Shuttleの偉い人 伊藤氏に聞く(2010/11/30)
注目の"倒立型PCケース"新作発売直前 SilverStone本社STAFFに聞く(2010/10/8)
オススメ
エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.72 SilverStoneの最高峰 TEMJIN「SST-TJ11B-W」検証(2011/2/21)
エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.71 高冷却PHANTOMクーラーを採用する GAINWARD「GTX560 Ti 1GB PHANTOM」検証(2011/2/13)
エルミタ的「一点突破」 CPUクーラー編 Vol.15 サイズ「サイズ 「スサノヲ」検証(2011/2/10)
エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.70 GALAXY「GF PGTX560Ti-SPOC/1GD5 WHITE」「GF PGTX460/1GD5 WHITE EDITION」検証(2011/2/8)
エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.69 PCのパフォーマンスを向上させるソフトウェア 「eBoostr 4」(2011/2/5)
エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.68 Dragon slayerの兄貴分「Dragon Rider」徹底検証(2011/1/27)
エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.67
Gainward GeForce GTX 570 オリジナルクーラーモデルを試す(2011/1/18)
エルミタ的「一点突破」 PCケース編 Vol.5
Cooler Master「HAF 912 Advanced」検証(2011/1/16)
エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.66
極めて柔軟な発想から生み出されたSilverStoneの秀作「Fortress SST-FT03」レビュー
エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.65 PLEXTOR SSD M2Sシリーズその実力を探る。
エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.64
遠距離通勤暇つぶし企画第2弾「COWON V5」を使ってみた
エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.63
P67チップセットで現行CPUに対応するASRock「P67 Transformer」
エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.62
"流麗"を自負するスリム型Mini-ITXケース In Win「Wavy」編
エルミタ的「一点突破」 CPUクーラー編 Vol.13 サイズ「峰2」検証
エルミタ的「一点突破」 PCケース編 Vol.4 ドスパラセレクト「DP-2012」検証(2010/12/8)
エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.61 GIGAZONEブランドPCケースをいじりたおす(2010/12/6)
エルミタ的「一点突破」 CPUクーラー編 Vol.12 CoolerMaster「V6GT」検証(2010/12/4)
ハイエンドマザーに見るASRock 真の実力(2010/11/30)
Cooler Masterが本腰を入れた電源ユニット Silent Pro Goldシリーズ検証(2010/11/19)
MicroATXゲーミングPCケースの非凡なる才能を徹底検証 In Win 「IW-BR661」編(2010/11/12)
 
 
GDM Copyrightc1997-2011 GDM Corporation All rights reserved 掲載記事の無断転載を禁じます