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フルタワーPCケースで期待のかかるドライブベイレイアウト

 大型PCケースで有利になるのは、余裕のスペースから生み出されるドライブベイレイアウトだ。広大な内部容積を誇る「Blackhawk-ULTRA」だけに、いわば“やりたい放題”。早速5.25インチドライブベイから順にチェックしてみよう。

5.25インチオープンベイにアクセスするためには、まずフロントパネルを外す必要がある。ほぼ全面に渡ってメッシュ仕様としたその内部には、防塵フィルタが装着されている。なお5.25インチ最下段は3.5インチオープンベイ排他仕様
内部両端の爪でロックされた5.25インチベゼル。フィルタはベゼル部6箇所の“折り返し”にスライド装着されている。ややチープな印象もさることながら、メンテナンス時はフロントパネルごと取り外す必要があるため、きれい好きにはやや面倒だ


■5.25インチドライブベイ

 「全段5.25インチ仕様」登場で度肝を抜かされたのは遠い昔のこと。雨後の竹の子のごとくリリースされた内蔵アクセサリもその選択肢は減り、5.25インチ光学ドライブでさえ、その存在感は一時期の物とは明らかに変化している。そんな市場の需要と相まって、PCケースの5.25インチオープンベイは減少傾向にある。
 「Blackhawk-ULTRA」の5.25インチオープンベイは全4段が用意され、そのうち1段は3.5インチオープンベイと排他仕様と、ほどよい構成。多すぎず、少なすぎずといったところだ。ちなみにドライブ固定方法はこのモデル唯一のツールフリー仕様で、スライドロック式が採用されている。

Blackhawk-ULTRA
光学ドライブを搭載させる5.25インチオープンベイは全4段。内最下段は3.5インチオープンベイ排他仕様で、内部には変換マウンタが装着されていた。なお各ドライブ固定はツールフリー仕様。ただし前述通り、ドライブベゼルはPCケース内部から着脱する設計により、フロントパネルを一度取り外さなければならない。せっかくのツールフリー仕様が十分に生かされていない点は要改善ポイントのひとつ


■2.5/3.5インチシャドウベイ

 5.25インチオープンベイの減少は前述の理由だけでなく、3.5インチシャドウベイの需要増も大きく関係している。昨年はタイの洪水被害による価格高騰はあったものの、HDDの容量単価下落により、大容量ストレージが手軽に購入できるようになった。さらに動画や画像ファイルの扱いが増えた事から、複数台構成はもはや当たり前。実際に使う使わないは別として、多ければ多いほど嬉しいのが3.5インチシャドウベイというワケだ。
 このモデルは、横置きレイアウトの3.5/2.5インチ共用ベイが全10段用意され、いずれもワンタッチ着脱式専用トレイが採用されている。なお3.5インチHDD、2.5インチSSD共にドライブ底面ネジ4カ所でトレイ固定。また3.5インチHDDのみ防振ゴムが装備され、共振対策も施されていた。

Blackhawk-ULTRA
3.5インチHDDの重量は約700g前後であることから、10台フルに搭載すれば合計7kgにもおよぶ
Blackhawk-ULTRA Blackhawk-ULTRA
ワンタッチ着脱式の専用トレイ。一般的なこの手のタイプよりもトレイ面の奥行きがやや短い印象。素材はスチールだけに、ABS樹脂製より格段に剛性が高い
3.5インチHDDをトレイにネジ固定。防振ゴムをつぶすように専用ネジを締め付けていく
左が3.5インチ、右が2.5インチの各ドライブ搭載方法。2.5インチは防振ゴムを使用しない


■HDDドッキングマウンタ

 高さ635mmの規格外PCケースを机上に設置する人はまずいない。床置きでもかなりの高さだが、それを生かしたギミックがトップ前面に用意されたHDDドッキングマウンタだ。
 近頃では特に目新しい装備ではないものの、巨大ゆえにサイドパネルを外してのメンテナンスは容易ではないため、手軽にSATAポートが利用できるドッキングマウンタは重宝するだろう。2.5/3.5インチいずれにも対応し、カートリッジ感覚でストレージにデータアクセスできる。

Blackhawk-ULTRA Blackhawk-ULTRA
トップ部のHDDドッキングマウンタ。サイドパネルを開く事なく、2.5/3.5インチSATA SSD/HDDとアクセスできる

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