エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vo.145　あのPCケースがMini-ITX規格になって再び登場 SilverStone「FORTRESS SST-FT03-MINI」検証

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エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.145
あのPCケースがMini-ITX規格になって再び登場
SilverStone「FORTRESS SST-FT03-MINI」検証

2012年5月30日 12:25
TEXT：GDM編集部松枝清顕

　2010年末にデビューを果たした“ゴミ箱”スタイルの斬新なPCケース、SilverStone「FORTRESS SST-FT03」の弟分、「FORTRESS SST-FT03-MINI」（以下：SST-FT03-MINI）が編集部に届けられた。SilverStoneブランドのPCケースといえば、「速攻撮って出しレビュー」では常連中の常連。読者からの注目も高く、またリリースする毎にヒットを飛ばす“安打製造器”的存在といえるだろう。常に何かを仕掛けてくる“くせ者”だが、決してイロモノではなく、堅実なギミックは我々自作派を大いに楽しませてくれる。
　さて新作「SST-FT03-MINI」はどんなアイデアが詰め込まれているのだろう。まさか兄貴分をただ小さくした“焼き直し”ではあるまい。期待に胸膨らませ、早速本稿をスタートしよう。

｜あのPCケースが再び編集部へ。今度はMini-ITX版

　そのスタイルから“ゴミ箱”ケース等と呼ばれた「SST-FT03」が国内市場に登場したのは2010年12月のこと。その半年前、「COMPUTEX TAIPEI 2010」でプロトタイプ（ほぼ最終型）がお披露目された時点で、大きな話題となり、満を持して発売されるやMicroATXフォームファクタ対応PCケースとしては異例の大ヒットを記録した。その斬新なスタイルから、好みが分かれるという評価はあったものの、実によく設計された内部構造と、明確なコンセプトは多くの自作派が支持。SilverStoneというブランドを語る上で、なくてはならない存在となった。

4月13日から発売が開始された「FORTRESS SST-FT03-MINI」。カラーは2色展開で、市場想定売価は税込各14,280円に設定されている
SST-FT03B-MINI（ブラック）/SST-FT03B-MINI（シルバー）
国内正規代理店：マスタードシード株式会社

｜「FORTRESS SST-FT03-MINI」のプロポーション

　思えば初代「SST-FT03」シリーズに触れてから1年半弱の時が過ぎ、ぼんやりとその大きさは思い出す事ができるものの、さてMini-ITX規格専用モデルの「SST-FT03-MINI」はどれくらいコンパクトになっているのだろう。ここはひとつ、「SST-FT03-MINI」の外形寸法を紹介がてら、数値の比較を行ってみたい。

「FORTRESS SST-FT03-MINI」外形寸法

■「SST-FT03」とのサイズ比較

	幅	奥行き	高さ
SST-FT03-MINI	188.9mm	235.1mm	397mm
SST-FT03	235mm	284mm	487mm

　MicroATX規格は最大244×244mm、Mini-ITX規格は170×170mmと、基板サイズは74mmの差がある。それを念頭に比較すると、幅で46.1mm、奥行きで48.9mm、高さで90mmそれぞれコンパクトに設計されている。
　この時点で、本体はまだ外装パッケージの中に納めたまま。これからじっくりMini-ITXケースならではの楽しさを堪能していこう。

｜外装パッケージと付属品総チェック

　「SST-FT03-MINI」の本体をチェックする前に、付属品を確認しておく。つい先日まで、某巨大PCケースと寝食を共にしていただけに、パッケージだけを見ても「SST-FT03-MINI」のコンパクトさが際立つ。
　また付属品はマニュアルと共に、ジッパー袋に収められていた。ちなみにSilverStoneのマニュアルはマルチランゲージタイプで、日本語も正確。図説も分かりやすく、非常に親切なもので、組み込みの際には立派なガイドブックとして重宝するだろう。