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 Home >エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vo.142 -自作派なら1度はやってみたい- 身近になった極冷 サイズ「EXTREME COOLING CUP」
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マザーボードへの取り付け手順 〜導入編〜

 極冷に必要なモノをチェックした後は、マザーボードへのセッティングを行っていこう。おさらいすると、「EXTREME COOLING CUP」の開発コンセプトは“汎用化に伴い専用リテンションを採用し、従来の極冷に必要とされていた特殊なベンチ台が不要で、手軽にマザーボードに取り付けることができる”という点。よって「EXTREME COOLING CUP」の搭載方法は、基本的に汎用CPUクーラーの取り付け手順と大きな違いはない。

OVERCLOCK WORKSの店内にあった専用の台。日本の極冷ユーザー有志が製作したもので、基本的に販売はされていない。非常によくできているのが、なんと言っても大掛かりでお世辞にも極冷初心者向きとは言えない。ただ「EXTREME COOLING CUP」ではこの手の専用の台でも固定が可能となるよう、Cooling Cup底面の中央部分に専用の穴が設けられている


■バックプレート、スタッドの装着

 付属のマニュアルに従い、バックプレートとスタッドの取り付けからスタート。ちなみにCPUはあらかじめ装着しておく。ちなみに、LGA2011プラットフォームの場合、バックプレートは不要だ。

締め方は基本に則り、対角線上のネジを少しずつ締める「対角締め」で固定していく


■マザーボード裏面、CPUソケット周りの養生

 マザーボードをベンチ台に取る付ける前に、基板裏面CPUソケット周りに養生を施す。適当なサイズに切ったキッチンペーパーを折りたたみ、マスキングテープを使って固定。この際、反対側のCPU面が強力に冷却されることを考慮し、裏面に配置されているコンデンサ類を覆うようにするのがポイントだ。

ベンチ台とマザーボードの間に挟むベース素材だが、基板裏面CPUソケット周りにあたる部分にはキッチンペーパー配置。ベース素材に多少の弾力があるために、CPUソケット周りに空気が触れにくくする効果を生む


■CPUソケット周りを中心としたマザーボード表面の養生

 裏面の養生が終わったら、今度はメインとなる表面の養生に取りかかる。まずはCooling Cup取り付け後に作業がしにくいCPUソケット周り。さらに電源回路部分は念入りに行いたい。目的は極冷中の空気との遮断で、カップから流れ出る冷気になるべく触れさせないことが重要だ。

隙間を埋めるよう丁寧にかつしっかりとキッチンペーパーを詰め込んでいく。CPUソケット周りに敷き詰め終えたら、マスキングテープを使って固定
メモリスロットの養生。未使用のスロット部分はこの段階でマスキングテープを貼ってしまおう
カップとの境目の様子。この状態であれば、カップの結露がソケットまで到達することを防ぐことができる


■「EXTREME COOLING CUP」の装着

 ここまでくれば、いよいよCooling Cup本体の装着を行う。だがその前に底面部に用意されたセンサー差込口に熱電対温度計を取り付けておこう。差し込み後は抜け防止のためマスキングテープで固定する。
 センサー差込口の向きに注意しながら方向を決めたら「EXTREME COOLING CUP」を設置する。装着する際は接地面に歪みが出ないよう「対角締め」で念入りに作業を進める。

熱電対温度計を取り付けマスキングテープで固定。差し込む際は少量のグリスを付けておくとよい。なおCPU側へのグリス塗布はクーラー装着時の要領でかまわない
本体は手で回しても動かない様に固定。コツとしては工具を使わずに自分の手の感覚でしっかり固定すると良いという。その理由は極冷中に多少の緩みが出た際にも、改めて締める際にその感覚を覚えているからだ。もちろん締め過ぎ防止の役目もある


■「EXTREME COOLING CUP」周辺の養生

 Cooling Cup本体取り付け後は、周囲の養生を行う仕上げの作業に入る。先ほどのCPUソケット周りの養生で確認した、カップ下部の金属が露出していた部分にも改めて養生を施す。もっとも結露しやすい個所となるために、しっかりと空気に触れにくくするようにしておきたい。

キッチンペーパーが入りにくければティッシュペーパーを混ぜてもよい。とにかく金属部分の露出をできるだけ抑えることが肝要。そのほかメモリスロットの隙間も念のため養生しておくと安心だろう



身近な極冷のためのマメ知識 〜養生のポイントを掴む〜

「EXTREME COOLING CUP」下部についた霜。側面は水滴が付き、流れ落ちてくる場合もある。当然その下はCPUソケットになるため、しっかり養生しておくことが重要である事は言うまでもない

 ここまで幾度となく登場してきた「養生」。“極冷”においての養生の本来の目的は、空気と接しないようにすることで、霜や結露の発生を未然に防ぐというものだ。もちろんキッチンペーパーやティッシュペーパーには結露で発生した水分を吸収するという役割もあるが、これはあくまで2次的なもの。特に、電源回路周辺はマザーボードの中でも熱を発生する箇所で、さらに極冷のような負荷をかけた環境では発熱量も増加する。この温度差により霜が水分となり、マザーボードに悪影響を与える事態が起こるというわけだ。
 今回のようなドライアイスでの極冷では、それほどカップから流れる冷気も少ないために、養生もそれなりで構わない。ただ、本格的な液体窒素冷却の際に発生する冷気の流れは大量で、その分養生も念入りに行う必要があるという。
 なお、渡邊氏いわく「紙を使って養生するというのは、湿気の多い日本というお国柄が出ていると思います。海外の極冷ユーザーは粘土を貼りつけたり、ワセリンを塗布したりといったものから、そもそも養生などしないという人もいます」とのこと。今回紹介した養生は多分に“ジャパニーズスタイル”の側面が強いようだ。

例えば、カップから出る冷気を別途用意したケースファンなどを使って“飛ばしてやる”のもオススメ方法のひとつだとか。ポイントは冷気をマザーボード上に落とさないようにすることで、扇風機等で全体に風を当ててやるといった方法もアリ

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