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|「CNPS11X Performa」細部チェック 〜外観スタイル編〜
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先代「CNPS10X Performa」に比べ、かなり小ぶりに見える外観。重量も298g軽量化されている。モデル型番から“後継”という位置付けながら、まったく別物と考えた方がよさそうだ |
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「CNPS11X Performa」の概要を確認したところで、CPUクーラー本体外観をくまなくチェックしていこう。
どうしても目が行くのは例の“V字型デュアルヒートシンク”の特異な形状だ。内部の構造は後ほどじっくり見る事とし、画像で「CNPS11X Performa」を堪能しよう。
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“V字型デュアルヒートシンク”がよくわかるバックショット。同じくV字に並べられたヒートパイプの傾斜に合わせ、ヒートシンクは階段状にに段差がつけられている |
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“V字型”というよりも“富士山型”。ヒートシンクデザインは非常に美しい |
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|「CNPS11X Performa」細部チェック 〜ヒートパイプ編〜
次にヒートパイプを確認してみよう。上位の「CNPS11X Extreme」に比べ1本少ない4本のヒートパイプで構成された「CNPS11X Performa」だが、このモデルのみDTH(ダイレクトタッチヒートパイプ)が採用されている。放熱面積とヒートパイプ本数の差をDTHで補おうという作戦だ。
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上位「CNPS11X Extreme」でも採用されていないDTH(ダイレクトタッチヒートパイプ)。ただし本数は1本減数の4本とした |
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“鏡面仕上げ”とはいかないものの、限りなくフラットな受熱ベース部。ヒートパイプが底面で平らに加工されている事がわかる |
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極めて正確な曲げ加工により、放熱フィンに対し均等に貫通。工作精度も良好だ |
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|“V字型デュアルヒートシンク”の裏側に迫る
外観チェックの最後に、“V字型デュアルヒートシンク”の内部をチェックしよう。“V字型”もさること、“デュアルヒートシンク”と呼ばれるだけあって、ワイヤークリップで固定されたファンを外してみると、Vの字を作り上げる左右のヒートシンクが連結されている事がわかる。
さらに受熱ベース側底面には4つのスリットが設けられていた。これは「FET Cooling Airflow Guide」と名付けられており、ファンの風をCPUソケット周辺へ送り出し、各種コンポーネント(FET=電界効果トランジスタ)の高温化を少しでも抑えようという試みだ。効果のほどはいささか怪しげではあるものの、ライバル製品との差別化を図るために、設計者が知恵を絞った結果だろう。
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4つのスリットは「FET Cooling Airflow Guide」。CPUソケット周りのコンポーネントにも風を分け与えてあげようという試み |
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“V字”を司る、角度がつけられた放熱フィンデザイン。つまりヒートシンク内部は空間が多くとられている |
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“V字型”デザインは外観だけでなく、内部にも及んでいた。つまりオーソドックスな長方形(または正方形)ヒートシンクタイプのサイドフロー型CPUクーラーとは大きく異なり、内部に空間が非常に多い。
ひとつ前のセッションで、CPUクーラーの放熱面積と冷却能力について触れたが、「CNPS11X Performa」は面積を削り、ファンのエアフローを頼りに素早い受熱と放熱を繰り返す手法をとった。さらにV字型にフィンデザインした事で、ファンのエアフローが強い外周部にあたる部分に段差をつけた放熱フィンを集中させ、モーター部分にあたる中心部の比較的エアフローが弱い部分に空間を持たせている。
このように“V字型”は外観デザインが主たる目的ではなく、ファンのエアフローを考慮した上で設計されたCPUクーラーである事がお分かり頂けただろう。
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内部を確認した事で、このデザインを採用した意味を知ることができた |
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