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|やはり美しい3.7インチ有機ELディスプレイ
いよいよ電源を投入。順を追って「COWON D3」のキモともいえるAndoroid OSを採用したUI(ユーザーインターフェイス)の操作を確認していきたいと思う。最初に表示されるのがホーム画面。やはり3.7インチ有機ELディスプレイの発色は美しい。
メイン画面は4面で構成。スライドに小さな画面でも広々とアプリケーションのショートカットが配置可能となる。このあたりはスマートフォン感覚で利用できるので、経験者はすぐにその操作に慣れるはずだ。
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起動時の様子。改めて3.7インチ有機ELディスプレイの発色の良さには驚かされる |
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|フルHDサポートの動画再生を楽しむ
1080pのフルHD動画再生サポートが大きな魅力となる「COWON D3」。3.7インチ(800×480)の超高画質AMOLEDディスプレイを活かす最大の機能となる動画再生を試していきたい。
操作は簡単。再生可能なファイルはホーム画面から「動画」ボタンをタップすると一覧が表示される仕組み。ファイル再生時は区間リピート、再生/巻き戻し/早送りのほか、再生速度を0.5倍〜1.5倍速まで調整可能な機能もついている。
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動画再生時の字幕設定機能も装備。動画再生は非常にスムーズな印象を持つ |
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動画ファイルの対応フォーマットはAVI、WMV、ASF、MKV、MPG、DAT、TS、TP、TRP、3GPと多岐にわたり、最大1080pまでの解像度に対応。中でもTSファイルが再生可能という点は、PCで動画ファイルを録画するユーザーにとってはかなり重宝するのではないだろうか。
ここでは試しにSONYのハンディカム「HDR-SR1」で録画したm2tsファイルを「TMPGEnc Video Mastering Works 5」を使いDvixの形式でエンコード。そのファイルを再生してみた。エンコード時の圧縮形式は以下の通りである。
1920×1080、1280×720といずれの解像度でもコマ落ちもせず快適に再生可能だった。エンコードしたとはいえかなり重い設定だと思っていたが、良い意味で期待を大きく裏切ってくれる結果となった。動画のブレや文字つぶれといった現象は全くと言ってよいほど無く、有機ELパネル採用の恩恵は最大限に発揮されている印象だ。
ちなみにオプションのHDMIケーブルを利用すれば、HDMI端子搭載の大画面TVと接続することも可能だ。
次に特記すべきは視野角の広さ。筆者の経験上、既存のポータブルデバイスでは、上下左右の視野角を変えてしまうと、ほとんどの場合、画面の色が変わってしまう事が多い。その点、有機ELを採用した「COWON D3」にはその変色が皆無で、どんな角度からでも動画本来の色を楽しむことができるというのは大きな魅力といえる。電車の中で立ったり座ったり、自宅のソファーに座りながら、ベッドで横になりながらといった様々なシチュエーションでも問題なく視聴できるだろう。
筆者は手持ちの動画のほとんどを「1280x720 H.264/AVC」形式で圧縮している。音声フォーマットは非対応だが、エンコード前の動画形式のm2tsファイルと一緒に、“ダメもと”で再生を試みたところ、若干のもたつきはあるものの、十分視聴可能なレベルだった。以上のことからも、COWONの扱う歴代のポータブルメディアプレーヤー同様、高い動画再生能力を備えている事がお分かり頂けるだろう。
|お家芸の音楽再生機能をチェック
動画再生をチェックした後は、もうひとつの主要機能である音楽ファイル再生モードにも触れておきたい。
先のエルミタ的速攻撮って出しレビュー「COWON V5」、「COWON X7」でもお伝えしてきた通り、COWONが得意とするカテゴリーだけに「COWON D3」の持つ音楽再生機能にも期待大だ。
使い方は簡単。ホーム画面から「音楽」アイコンをタップして起動。再生インターフェースは動画とほぼ同じ。再生中は「区間リピート」「再生・停止」「0.5倍〜1.5倍までの再生速度調整機能」「リピート範囲変更」などの機能が使用できる。
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動画ファイル同様、内部ストレージ内のデータ、もしくはMicroSDから音楽ファイルを参照するような仕組み。本体とMicroSDのデータをアルバムやアーティストごとにフィルタをかける事もできる |
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音楽再生には俗称「Droidくん」が描かれたCDプレイヤー風画面も用意されており、直感的な操作にも対応する |
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|ジャケットからCDを選択できるユニーク機能
「COWON D3」はあらかじめ重力センサー(Gセンサー)を内蔵し、画面の縦横表示切り替えに対応する。普通にファイルを再生する以外にも、実はその機能を使ったちょっとユニークなギミックが利用できるので是非紹介しておきたい。
その機能とは、Gセンサーをオンにしていると、同じディレクトリにある音楽ファイルを、アルバム/アーティストごとにジャケットの画像を表示してくれるというもの。ファイルに画像が埋め込まれているか、ジャケットの画像が指定されていないと「NOIMAGE」となるが、CDラックからジャケットで音楽を選ぶ事もできる。
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一覧が表示されたあとに画像をタッチすると、画像別に分類されたファイルが閲覧可能に。CDラックからジャケットで聴きたい音楽をチョイスすることができる |
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またCOWON製メディアプレーヤーの特徴である豊富なサウンド調整機能「JetEffect 3.0」も、もちろん搭載されている。
この機能については、過去のレビューでも触れているため、そちらを参照して頂くとして、日ごろApple製品ばかり使っていた筆者にとって、項目の豊富さとイコライザ調整だけで、これほどの臨場感が味わえるものかと感心させられる。動画と音声再生能力に長けたCOWONブランドならではの魅力と言えるだろう。
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Apple製品ばかり使っていた筆者には、項目の豊富さと、イコライザだけでこんなに臨場感が変わるものなのかと、非常に驚かされた |
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ユーザーのカスタマイズ可能な設定項目は、「EQ」「BBE+」「SE」の3種類。「EQ」カテゴリには、5種類の周波数バンド幅を、「BBE+」カテゴリには特殊技術「BBE・Mach3Bass・3D Surround・MP Enhance」の調整、SEカテゴリには「Stereo Enhance・Reverb」のエフェクト調整が可能だ。
細かすぎてユーザー設定が難しいなら、ネット上に投稿されている有志による設定を参考にするのも良いだろう。「難しくて何のことだか」というユーザーにも、まずはあらかじめ用意されているプリセットに変更するだけでその違いが体感できる。是非一度お試しいただきたい。
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