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|ベンチマークソフトを使って気になる性能をチェック(1)
オーバークロック耐性が確認できたところで、ベンチマークにて「A8-3870K」の性能を確認していくことにしよう。今回は定格動作に加えて、オーバークロック時のスコアも取得しているので、オーバークロックによってどの程度性能が向上するのか確認してみたい。また、比較対象として手持ちの「A8-3850」でも測定しているので、「A8-3850」から買い替えを検討しているユーザーは参考にしてほしい。
■CINEBENCH R11.5
まず「CINEBENCH R11.5」を使ってCPUコアの性能をチェックしていくことにしよう。
「A8-3850」と比較するとシングルコア、マルチコアとも約4%とほぼ動作クロックに従った性能向上が確認できる。ただし、実際にこの程度の性能差では、その違いを体感するのは難しいだろう。一方で、オーバークロック動作時は、「A8-3850」との比較で約17%、定格動作時から約12%スコアが向上しており、動画エンコードのような思い処理なら違いが実感できそうだ。
■3DMark 11 V1.0.3
次に、DirectX11世代のベンチマークとしてお馴染みの「3DMark 11 V1.0.3」を使ってグラフィックス性能を確認してみよう。
「A8-3850」と「A8-3870K」の比較では、Entry、PerformanceともCPU性能を図る「Physics Score」は約4%向上しているが、「Graphics Score」には差がでなかった。GPUコアについてはスペック通りまったく同等と考えていいだろう。
オーバークロック時は、GPUクロックが900MHzになっていることから「Graphic Score」で約28%と大幅にスコアが向上している。それに合わせて総合スコアも約26%アップしており、オーバークロックの効果の高さがよくわかる結果となった。
■Dirt3ベンチマーク
次に実際のゲームベンチマークとして「Dirt3 ベンチマーク」でも計測を行った。解像度は1920×1080ドットと1280×720ドットの2パターンで行い、それ以外はすべて初期設定のままとしている。
「A8-3850」と「A8-3870K」の比較では、1280×720ドット、1920×1200ドットともスコアの違いは1%前後とほとんど差がでなかった。ちなみに、1280×720ドットであれば両方共40fpsを超えており、内蔵GPUでも十分対応できそうだ。
また、オーバークロック時は1280×720ドットで約13%、1920×1200ドットで約16%スコアが向上しており、オーバークロックの効果がしっかりと表れている。特に1920×1200ドットでは27.62fpsと30fpsまであと一歩のスコアを計測。映像品質をある程度調整すれば、高解像度でも遊べるレベルまで性能が向上している点は注目に値する。
■BIOHAZARD5ベンチマーク
次に「DirectX 10」世代のゲームベンチマークとして「BIOHAZARD5ベンチマーク」でも計測を行った。
こちらも解像度は1920×1080ドットと1280×720ドットの2パターンで行い、それ以外はすべて初期設定のままとした。
こちらも「A8-3850」と「A8-3870K」ではスコアに大きな違いは出ていない。これまでの結果を考えると、定格運用であれば「A8-3850」から買い替えるメリットはないといっていいだろう。
オーバークロック時は1280×720ドットで約12%、1920×1200ドットで約13%と大きくスコアが向上している。グラフィック性能を重視するなら、「A8-3870K」のオーバークロックはかなり効果がありそうだ。
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