|仮想光学ドライブモードでLive Linuxの起動時間をチェック
次に実際にLive Linuxを使用して、起動時間をチェックしてみることにしよう。今回用意したのは1CD/DVD Linuxとして有名な「KNOPPIX 6.7.1 DVD日本語版」と、簡単な操作と安定した動作で人気の高い「Ubuntu 11.10 Desktop 日本語版」の2種類。「ZM-VE300」は、GIGABYTE「GA-Z68XP-UD3R」のUSB2.0/USB3.0ポートに接続した。計測方法は電源を入れてから、それぞれのデスクトップが表示されるまでの時間をストップウォッチで測定。計測は5回ずつ行い、最大と最小の結果を破棄した3回の平均を結果とした。
■「KNOPPIX 6.7.1 DVD日本語版」
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「KNOPPIX 6.7.1 DVD日本語版」起動時間 |
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「KNOPPIX 6.7.1 DVD日本語版」だが、もともと光学ドライブからの運用を前提としたLinuxということで、DVD起動でも56秒と起動はそれほど遅くない。にもかかわらず、「ZM-VE300」のUSB2.0接続で40秒、USB3.0接続では36秒とかなり短縮されている。ちなみに、USB2.0とUSB3.0であまり起動速度に差がでないのは、POSTやドライブ認識など、ドライブのアクセス以外にかかる時間が比較的多いためだ。
■「Ubuntu 11.10 Desktop 日本語版」
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「Ubuntu 11.10 Desktop 日本語版」起動時間 |
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次に「Ubuntu 11.10 Desktop 日本語版」の結果を確認してみよう。こちらは、DVDメディアでは起動に3分近くかかり、正直待たされるという印象がかなり強い。一方、「ZM-VE300」ではUSB2.0接続でも52秒、USB3.0起動では42秒と1/4程度まで短縮化されており、同じOSの起動時間とは思えないほど快適に動作する。
|外付けドライブケースの新しい形を提案した「ZM-VE300」
最近ではUSB3.0対応の外付けドライブケースも数が増え、競争はなかなか激しいものがある。そんな中で定番として生き残るためには、低価格や独自機能といった他の商品との差別化がどうしても必要になってくる。「ZM-VE300」は後者に当たる製品だが、仮想光学ドライブはユーザーのニーズにも合った秀逸な機能といっていいだろう。
実際、Live Linuxをつかったテストでは、光学メディアより大幅に起動時間が短縮。さらにメディアが不要となる点は、近頃のエコ志向にもぴったりマッチする。
安価な製品なら2,000円前後から購入できる中、5,500円前後という実勢価格はドライブケースとしてはやや高めながら、仮想光学ドライブを始めとする豊富な機能を考えれば、十分満足できる。これからドライブケースの購入を検討しているなら、是非検討してみて欲しい一品だ。
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