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|「SST-HDDBOOST」の性能をチェック
今回のテストでは、ベンチマークソフトとして「CrystalDiskMark 3.0」、「HD Tune Pro 4.01」の2種類を用意した。さらに、高速化が期待できるとの説明があったOSの起動時間についてもチェックした。
ハードディスクはSeagate製500GB「ST3500418AS」を。SSDはA-DATA製「AS596B-64GM-C」(JMicron JMF612)、さらにA-DATA「AS599S-100GM-C」(SandForce SF-1200)の2種類を用意した。
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Seagate製ST3500418AS。回転数は7200rpm、16Mキャッシュ搭載を搭載し、容量は500GBで1プラッタの製品だ |
ADATA製AS596B-64GM-CはJMF612を採用、128MBキャッシュメモリ搭載して転送速度は最大読込240MB/s、最大書込110MB/s |
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こちらはADATA製の新製品となるAS599S-100GM-C。コントローラにSandForce SF-1200を採用し、転送速度は最大読込280MB/s、最大書込270MB/s |
テスト方法は、OS、ドライバ、ベンチマークソフトをST3500418ASにインストールし「SST-HDDBOOST」に組み込んでチェックした。また比較対象のためSSDのみでのベンチマークも取得している。こちらはSSDには何もデータを入れない状態でテストを行った。なおテスト環境は以下の通り。
|「CrystalDiskMark 3.0」ベンチマークテスト
HDD「ST3500418AS」 |
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50MB |
100MB |
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500MB |
1000MB |
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2000MB |
4000MB |
SSD「AS596B-64GM-C」(JMicron JMF612) |
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50MB |
100MB |
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500MB |
1000MB |
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2000MB |
4000MB |
SSD「AS599S-100GM-C」(SandForce SF-1200) |
SandForce製のコントローラを搭載したSSDは、テストデータとして「ランダム」と「0x00」/「0xFF」を指定した場合で、ベンチマーク結果が大きく異なることが過去のレビューから分かっている。そのため、今回はテストデータに「ランダム」と「0x00」を指定した場合のベンチマークを取得した。 |
「ランダム」のベンチマーク |
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50MB |
100MB |
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500MB |
1000MB |
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2000MB |
4000MB |
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「0x00」のベンチマーク |
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50MB |
100MB |
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500MB |
1000MB |
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2000MB |
4000MB |
「SST-HDDBOOST」ベンチマーク
(AS596B-64GM-C搭載) |
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50MB |
100MB |
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500MB |
1000MB |
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2000MB |
4000MB |
「SST-HDDBOOST」ベンチマーク(ランダム)
(AS599S-100GM-C搭載) |
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50MB |
100MB |
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500MB |
1000MB |
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2000MB |
4000MB |
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「SST-HDDBOOST」ベンチマーク(「0x00」)
(AS599S-100GM-C搭載) |
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50MB |
100MB |
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500MB |
1000MB |
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2000MB |
4000MB |
リード性能はSilverStoneの説明通り概ねすべての条件で高速な結果となった。また、AS599S-100GM-Cのベンチマーク結果はSSDと同様に「ランダム」と「0x00」で転送速度に差が出ており、リード性能はSSDの性能特性によって変わることがわかる。一方で、ライト性能についてはハードディスクと同等か、低い結果となっている。これについては後述する。
|「HD Tune Pro 4.01」ベンチマークテスト
次に「HD Tune Pro 4.01」を使ってチェックしていきたい。ちなみにWrite系のテストはパーティションを削除した状態でないと行えないため、今回はテスト対象から外している。
ハードディスク単体ベンチマーク
ST3500418AS |
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Benchmark(Read) |
Random Access(Read) |
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File Benchmark |
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SSD単体ベンチマーク
AS596B-64GM-C (JMicron JMF612) |
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Benchmark(Read) |
Random Access(Read) |
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File Benchmark |
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SSD単体ベンチマーク
AS599S-100GM-C (SandForce SF-1200) |
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Benchmark(Read) |
Random Access(Read) |
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File Benchmark |
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「SST-HDDBOOST」ベンチマーク
AS596B-64GM-C搭載 (JMicron JMF612) |
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Benchmark(Read) |
Random Access(Read) |
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File Benchmark |
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「SST-HDDBOOST」ベンチマーク
AS599S-100GM-C搭載 (SandForce SF-1200) |
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Benchmark(Read) |
Random Access(Read) |
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File Benchmark |
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Benchmark、Readの結果は非常に特徴的だ。SSDへアクセスしている間はハードディスクに比べて非常に高速な結果となった。そして、ハードディスクへのアクセスに切り替わったところで一気に転送速度が落ち、以降はゆっくりと下降していくハードディスク特有のグラフ形状にる。
このことからも「SST-HDDBOOST」が先頭部分からSSDの容量分、データをミラーリングして性能向上を図っていることがわかる。
また、SSD単体と比較すると「AS596B-64GM-C」使用時は約1割程度、「AS599S-100GM-C」使用時は約2割程度速度が低下しているが、これはデータ処理のためのオーバーヘッドによるものと思われる。
性能低下が1割から2割程度に収まっていることを考えると、効率良くデータを処理していると言えるだろう。
|Windows7の起動時間のベンチマーク
今回は「SST-HDDBOOST」が得意とするOSの起動時間についても計測してみることにした。計測方法はアナログな方法だが、「Windowsを起動しています」のメッセージが出てから、スタートアップに登録しておいたテキストファイルが表示されるまでの時間をストップウォッチにて測定した。計測は5回ずつ行い、最大と最小の結果を破棄した3回の平均をとって結果とした。
テストで使用したシステムはインストール直後の状態のためハードディスクからの起動でも23秒と比較的高速だったにもかかわらず、起動時間は「AS596B-64GM-C」使用時で約8秒、「AS599S-100GM-C」使用時では約11秒も短縮され、実際に起動時間が速くなっている事をはっきりと体感できる。より使い込んだシステムならさらに大きな差がでることだろう。
|総評 HDD高速化が手軽にできる非常に面白い製品
ここまでベンチマークとOSの起動時間によって「SST-HDDBOOST」をチェックしてきた。
まず、「SST-HDDBOOST」が得意とするOSの起動時間についてだが、今回のテストでは「AS596B-64GM-C」使用時で7割程度、「AS599S-100GM-C」使用時では約半分まで高速化され、非常に有効な製品と言えるだろう。
リード性能も結果にばらつきはあるものの、ハードディスク単体より概ね高速な結果となり、テストによってはSSD単体と同等の性能まで高速化されることが確認できた。
一方で、ちょっと気になるのがシーケンシャルライトの性能だ。ホームページの説明ではハードディスクへ直接書き込むとなっているが、「AS596B-64GM-C」使用時や「AS599S-100GM-C」使用時のランダムデータではハードディスク単体より明らかに遅い結果となった。
この件についてSilverStone社へ直接確認してみたところ、書き込み時にSSDとハードディスクの同期を行うため、ライト性能はSSDとハードディスクの両方に速度に依存するという回答を得た。そのため、ハードディスクよりSSDのライト性能が遅い場合にはボトルネックとなり、このような結果が現れる。「SST-HDDBOOST」を使う際はSSDのライト性能には注意する必要があるだろう。
今回のテスト結果から「SST-HDDBOOST」はいくつか注意する点はあるものの、これまで使っていたハードディスクをそのまま利用して高速化できる点で非常に面白い製品である事が分かった。
さらに、ハードディスクのデータに特別な設定が不要なため、万が一本体やSSDが故障した場合でも、ハードディスク単体での起動には影響を与えない点も導入をする際にはメリットになるだろう。実際に今回のテストでも接続、取り外しを何度か繰り返したが、ハードディスクから起動できなくなることはなかった。
「SST-HDDBOOST」は導入も簡単でOSの再インストールも不要なため、既存の環境をそのまま高速化したいユーザーには非常におすすめできる製品といえるだろう。 |
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機材協力:マスタードシード株式会社
(C) GDM Corporation |
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