|「XFast USB」でUSBを高速化
ASRockの特徴的な機能としてネットワークのレイテンシを低減する「XFast LAN」、RAMディスクを作成しアプリケーションを高速化する「XFast RAM」、USBの転送速度を高速化する「XFast USB」がある。
特に「XFast USB」は、Intel「7」シリーズではチップセットレベルでUSB3.0をサポートしたことから、これまで以上に有効な機能となりそうだ。そこで、今回は「XFast USB」の効果をベンチマークソフトでチェックしてみることにした。なお「XFast LAN」と「XFast RAM」の詳細については以前のレビューに詳しいのでご一読頂ければと思う。
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「XFast USB」画面。USBに接続されているドライブを指定して、「Normal」または「Turbo」を選択するだけで設定は完了 |
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|「CrystalDiskMark 3.0.1c」
今回はドライブにPatriot「Pyro SE」シリーズの128GBモデル「PPSE120GS25SSDR」とHDDクレードル「裸族のお立ち台USB3.0」を使用して計測を行った。なおデータサイズは1000MBに固定し、圧縮率の低い「デフォルト (ランダム)」、圧縮率の高い「All 0x00 (0Fill)」の2種類のテストデータを使用した。
「XFast USB」オフの状態では読込200MB/sec、書込210MB/sec前後でスコアが頭打ちとなる。一方オンにすると読込、書込とも250MB/sec前後まで高速化されており、SATA2.0(3Gbps)接続のSSDなら、SATA接続と変わらない転送速度が期待できる。
|ATTO Disk BenchMark 2.47
次に「ATTO Disk BenchMark 2.47」の結果も確認しておこう。「XFast USB」をオンにすると転送サイズ1.0KBから64KBのベンチマーク結果が大幅に向上する。このことから「XFast USB」は比較的サイズの小さいデータで特に効果が高いことがわかる。また最大転送速度も200MB/secから250MB/secへと高速化されている。
|ハイエンド並みの性能を実現したメインストームマザー「Z77 Extreme4」
今回はASRockZ77マザーボードのメインストリームモデル「Z77 Extreme4」を検証した。デジタルPWMやゴールドコーティングが施された日本製コンデンサの採用などハイエンドモデルと同等の高い品質を特徴とし、さらに8+4フェーズの電源回路を備え、プリセットによる簡易オーバークロックでも大幅なパフォーマンスが向上するなど、オーバークロック用途としても十分な性能を備えている。
さらに新機能「Lucid Virtu MVP」を使えば、「Sandy Bridge」との組み合わせでも大幅な3D性能の向上が期待できることから、Z68からの買い替えとしても十分魅力のある製品だ。
また「XFast USB」をはじめとする「XFast LAN」「XFast RAM」などのASRockオリジナルユーティリティもサポートされ、価格も事前情報ながら16,000円前後と他社の同クラス製品より安価に設定されている。「Z77 Extreme4」は高い性能とコストパフォーマンスに優れるメインストリームマザーボードとして人気モデルになる事はどうやら間違いがなさそうだ。 |