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エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.120
エントリーモデルでもオーバークロックは任せろ。
実力者「GA-X79-UD3」検証 |
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2012年1月30日 21:50
TEXT:GDM編集部 池西 樹 |
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エルミタではこれまでメインストリーム向け「GA-X79-UD5」、ハイエンド向け「GA-X79-UD7」と2枚のGIGABYTE製Intel X79 Expressチップ搭載マザーボードについて検証してきたが、エントリーモデル「GA-X79-UD3」についてほとんど触れてこなかった。ラインナップ中の下位製品という位置付けから“やや不運なモデル”と言えるが、今年に入り最新BIOSでオーバークロックの世界記録を更新し話題となった。正直エントリーモデルといえばコストパフォーマンス重視で、あまりオーバークロックには向いていないというイメージが強い。しかし、安価でオーバークロックもこなせるとなれば、有力な選択肢となるのは間違いない。
そこで今回は、GIGABYTE TECHNOLOGY(本社:台湾)日本法人、日本ギガバイト株式会社(本社:東京都千代田区)より、「GA-X79-UD3」を借り受けそのオーバークロック性能をじっくりと検証してみることにした。 |
|エントリーモデルながら高い拡張性とオーバークロック機能を備えた「GA-X79-UD3」
今回紹介する「GA-X79-UD3」は、GIGABYTEのIntel X79 Expressチップ搭載マザーボードとしては、最も廉価なエントリーモデル。とは言えメインストリーム向けのモデルナンバー「UD3」を引き継ぐだけのことはあり、スペックを確認すると基本性能はしっかりしていることがわかる。
PCの安定性に重要な電源周りは、上位モデルと同じトリプルデジタル電源を採用。CPUソケットとメモリスロット横に計3基のデジタルPWMコントローラを搭載し、CPUやメモリへの安定した電力供給を実現する。さらに電源フェーズも8フェーズとエントリーモデルとしてはかなり充実した構成だ。当然「Ultra Durable 3」に準拠するため冷却性能も高く、ハードウェア面でのポテンシャルは高そうだ。
またUEFIを確認してみたところ、上位モデルと同様に豊富なオーバークロック設定が用意されており、かなりアグレッシブなオーバークロックにも対応する。
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トリプルデジタル電源。CPUソケットおよび左右のメモリスロットのサイド計3カ所にデジタルPWMコントローラを搭載 |
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次に拡張性だが、メモリスロットは4基に制限されているものの、拡張スロットはPCI-Express3.0(x16)×4、PCI-Express2.0(x1)×2、PCI×1という構成で、4-wayのSLI/CrossFireXをサポートする。さらにストレージはSATA3.0(6Gbps)ポートがX79 Expressの内蔵2ポートに加えて、Marvell 88SE9172×3による6ポートの計8ポートを搭載。インターフェイスにはUSB3.0も4ポート備えるなど、エントリーモデルと呼ぶのが憚られるほどの充実振りだ。ちなみに、GIGABYTEのX79マザーボードでは唯一ATXサイズのため、一般的なミドルタワーケースに収められる点もポイントだ。
GA-X79-UD3基本スペック |
チップセット |
Intel X79 Express |
対応ソケット |
Intel LGA2011 |
メモリスロット |
DDR3×4(2133/1866/1600/1333/1066)
4ch対応/最大32GBまで |
拡張スロット |
PCI-Express3.0(x16)×4
(x16/x8/x16/x0)(x16/x8/x8/x8)
PCI-Express(x1)×2
PCI×1 |
内部ポート |
SATA3.0(6Gbps)×2
SATA3.0(6Gbps)×4(Marvell 88SE9172)
SATA2.0(3Gbps)×4 |
バックパネル |
ギガビットLAN×1(Intel GbE LAN)
8ch HD Audio Codec(Realtek ALC898)
eSATA3.0(6Gbps)×2
USB3.0×2(Fresco FL1009×2、ピンヘッダ×1)
UBS2.0×8 |
フォームファクタ |
ATX(30.5cm×24.4cm) |
製品情報 |
http://www.gigabyte.jp/
products/product-page.aspx?pid=4050 |
実勢価格 |
税込22,000円前後(2012年1月末現在) |
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|「GA-X79-UD3」のブロック図を読み解く
スペックを確認した所で、マザーボードのブロック図を元に「GA-X79-UD3」の構成を確認していくことにしよう。
4基のメモリスロットは、CPUのメモリコントローラに接続されており、クアッドチャネルに対応。さらにSandyBridge-Eの40レーンPCI-Expressインタフェースは、PCI-Express3.0(x16)、PCI-Express3.0(x8)に加えてスイッチチップによってPCI-Express3.0(x16)/PCI-Express3.0(x16)×2へと分岐されている。ちなみにインタフェース増設用のMarvell「88SE9172」×3やFresco「FL1009」×2、LANポートなどはすべてチップセット側にPCI-Express(x1)で接続されている。
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