|XMPによる低電圧動作を確認する
前述の通り「KHX1600C9D3LK2/8GX」には、XMPプロファイル#1として「1600MHz(1.35V)」の設定が、XMPプロファイル#2として「1333MHz(1.25V)」の設定が用意されている。そこでBIOSからそれぞれのプロファイルを選択し、低電圧動作を確認してみることにしよう。
■1600MHz、1.35V動作
まずXMPプロファイル#1を選択してメモリクロック1600MHz、電圧1.35Vの動作を確認してみた。正式対応を謳う設定だけに、OSの起動、ベンチマークともに、なんら問題なく動作した。
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XMPプロファイル#1動作時のCPU-Z 1.5.9の結果 |
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BIOSで確認したところ。メモリクロック1605MHz、電圧は1.356Vだった |
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■1333MHz、1.25V動作
次に、XMPプロファイル#2を選択してメモリクロック1333MHz、電圧1.25Vの動作について確認してみることにした。
こちらもOSの起動、ベンチマークとも特に問題なく安定動作した。ちなみに1.25Vで1600MHz動作も確認してみたところ、BIOSの起動には成功するがOSの起動途中でブルースクリーンとなってしまい安定動作はできなかった。
より低電圧な設定ということで、省電力マシンではこちらのプロファイルを利用したいというユーザーも多いのではないだろうか。
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XMPプロファイル#2動作時のCPU-Z 1.5.9の結果 |
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BIOSで確認したところ。メモリクロック1337MHz、メモリ電圧は1.260Vとなっていた |
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■低電圧動作による消費電力削減効果を確認
次に、気になる消費電力について確認してみることにしよう。アイドル時は10分間放置した中で最も低い数値を、高負荷時は「OCCT 4.0.0」の「CPU Test」を30分実行したときに最も高かった数値としている。
アイドル時は1333MHz(1.25V)で1.6W、1600MHz(1.35V)で0.4W。高負荷時は1333MHz(1.25V)で4.5W、1600MHz(1.35V)で1.4Wと定格から確実に消費電力が削減されている。また、1333MHz(1.25V)と1600MHz(1.35V)の比較では、アイドル時で1.2W、高負荷時では3.1Wの差がついている。どちらの動作を選択するかはなかなか悩ましいところだが、省電力PCの場合、3.1Wも消費電力が削減できる1333MHz(1.25V)はかなり魅力的な設定といえるだろう。 |