「エルミタ的速攻撮って出しレビュー」番外編
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エルミタ的業界インタビュー「オピニオン」Vol.8 SSDにみるPLEXTORブランドの品質面と安定性へのこだわり
エルミタ的業界インタビュー「オピニオン」 Vol.8
SSDにみるPLEXTORブランドの品質面と安定性へのこだわり
2011年12月9日 13:00
TEXT:GDM編集部 池西 樹/Tawashi
PLEXTORブランド
初の2.5インチSSD
「PX-M2S」シリーズ
が衝撃的なデビューを飾ったのは、かれこれ1年ほど前の出来事。この10月には、その2代目となる
「PX-M2P」シリーズ
が発売となった。
以前お届けしたレビュー
では、その秀逸なパフォーマンスを確認することができ、リリース以来、自作ユーザーの高い支持を獲得し、今後最も期待されるブランドのひとつとなっている。
そんな中、今回はPLEXTORブランドの国内正規代理店である
株式会社リンクスインターナショナル(本社:東京都千代田区)
の全面協力により、
PHILIPS & LITE-ON DIGITAL SOLUTIONS社(本社:台湾)
で同ブランドを担当する
Addy Chen氏
へインタビューする機会を得た。次期モデルの投入時期も明らかになるなど、非常に興味深い内容となったその模様をお伝えしていこう。
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11月26日に開催された株式会社リンクスインターナショナル主催のアキバイベント「リンクス感謝祭2011」に合わせて来日したのは、PHILIPS & LITE-ON DIGITAL SOLUTIONS社(以下:PLDS社)でRegional Manager Channel Marketing & Sales Div. Optical Disc Drive B.U.を務めるAddy Chen氏。「日本には月1回のペースで来日しています」と流暢な日本語を操る同氏は、PLEXTORブランドのSSDについてはスペシャリストといえる人物である。
PLDS社でRegional Manager Channel Marketing & Sales Div. Optical Disc Drive B.U.を務めるAddy Chen氏。実は高校生まで横浜で育ち、日本語は堪能
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最優先市場は日本。
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しかしそこは各社が凌ぎを削るSSDの戦場だった
編集部:
まずはじめに、日本のユーザーはPLEXTORに対し、やはり高品質な光学ドライブ機器ブランドというイメージが根強くあります。そこで、PLDS社とPLEXTORブランドの関係性をもう一度、日本のユーザーにも分かりやすく説明してもらえますか。
Addy氏:
光学ドライブのトップ企業である弊社は、すでにワールドワイドな販路と豊富なノウハウの蓄積があります。そこで、マーケティング業務、内部の設計、ファームウェアの開発を行い、PLEXTORのSSD製品ブランド使用許諾契約(Brand License Agreement)を結び、日本国内ではリンクスインターナショナルさんを通じて販売をしているということになります。
ヘアライン加工が施されたアルミニウム製のケースが美しいPLEXTORのSSD。日本のユーザーにとって、“PLEXTOR=高品質”というイメージが非常に強い
編集部:
PLDS社から見る日本のSSD市場はどのようなイメージでしょうか。
Addy氏:
一番に言えることは、PLDS社としては日本市場を世界中でも最優先で考えているということです。理由は簡単で、日本のユーザーは他国のユーザーと比較して、製品に対して高品質かつ高パフォーマンスを求めるからです。PLEXTORブランドは、まず第1に高品質をキーワードに掲げていますが、そのためにはまず日本のユーザーの支持を受けなくてはならないのです。
現在世界で一番SSDが売れている市場は日本になりました。すると今度は、アメリカやヨーロッパ、アジアのユーザー達が
「日本のユーザーに支持されているSSDなら間違いないはずだ」
となるわけです。この効果は大きいですね。ちなみに、日本の次に売れているのはアメリカです。
ラインナンップこそ2モデルと少ないが、日本のSSD市場でも注目のモデルとなっているPLEXTORの「PX-M2P」シリーズ。発売後はしばらく人気のため品薄状態だったが、最近になってようやく流通量も安定してきた
編集部:
実際に日本市場での手ごたえを感じていると。
Addy氏:
非常に感じています。感じていますが、やはり日本のSSD市場は
激しい戦場
のようです。少しでも油断したら脱落する。ダメな製品に下される答えは厳しい。ユーザーから見れば選択肢があまりにも豊富で、我々メーカーとしてもなかなか大変です。ただ、やはり高品質や信頼性を掲げ続ければ、ユーザーの支持は勝ち取れると思っています。
編集部:
では、今後も新製品の投入は日本市場が最優先となるのでしょうか。
Addy氏:
それは間違いないと思います。正確にはPLDS社は台湾の会社なので、日本と台湾は同時期に発売となりますね。
編集部:
台湾のユーザーはまだまだコストを理由にSSDの本格導入には至っていない印象ですが。
Addy氏:
ええ、その通りです(笑)。ただ、最近は少し状況が変化してきていますよ。これは台湾だけの話ではなく世界的な話題ですが。ご存知、タイの洪水被害ですね。これにより、弊社だけではないと思いますが、SSDを製造しているメーカーは軒並み売り上げが上がっているのは事実です。
編集部:
なるほど。世界的なHDD不足により一部SSDを代替えとする動きがあるようですが、実際に影響があるということですね。
Addy氏:
大いにあります。日本でも大変のようですが、台湾でもHDDの価格は2倍〜3倍に跳ね上がっています。さすがにこうなると、この機会にSSD導入を検討するユーザーさんが増えたようです。
大雨によるタイの洪水被害の影響は日本のHDD市場も直撃した。10月後半から価格は急騰。現在も高止まりの状態で、販売するショップ側も在庫と価格の調整に四苦八苦している
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