高速かつ安定した転送速度を実現することから、SSD市場で急速に存在感を増しているMarvell製サーバーグレードコントローラ「88SS9174-BKK」を採用したPLEXTORブランドのSSD。この製品はもともとPHILIPSとLITEONの出資による合弁会社、PHILIPS & LITEON DIGITAL SOLUTIONS社(以下PLDS社)によって製造・開発が行われていることは「エルミタ的 業界インタビュー「オピニオン」 Vol.8 SSDにみるPLEXTORブランドの品質面と安定性へのこだわり」でもご紹介したとおり。そんな中、本家とも言えるLITEONブランドからMarvell「88SS9174-BKK」コントローラ搭載SSD「S100」シリーズが発売された。
これまで歴代のPLEXTOR製SSDシリーズをレビューしてきたエルミタSSD担当としては、やはり「S100」シリーズを外すわけにはいかないだろう。そこで今回はLITEONの国内正規代理店である恵安株式会社(本社:東京都豊島区)より「S100」シリーズの256GBモデル「LAT-256M3S-17」を借り受け、LITEON「S100」シリーズの性能をじっくりと堪能していきたいと思う。 |
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搭載製品増加中のMarvell製サーバーグレードコントローラ「88SS9174-BKK2」 |
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|読込最大510MB/sec、書込最大400MB/secの高速な転送速度を実現するLITEON「LAT-256M3S-17」
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LITEON「S100」シリーズ(64GB/128GB/256GB) |
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LITEON「S100」シリーズは冒頭でも触れたとおりコントローラチップにMarvell製サーバーグレードコントローラ「88SS9174-BKK2」を採用し、24nmプロセスの東芝製MLC NALDフラッシュを採用したSATA3.0(6Gbps)対応SSDだ。容量については言及がないもののキャッシュメモリとしてDDR3メモリを搭載し、高速化に加えフラッシュメモリの書換回数を削減し長寿命化にも一役買っている。
なお容量は64GB、128GB、256GBの3機種がラインナップされ、転送速度は容量によって異なる。ちなみに、今回紹介する容量256GBの「LAT-256M3S-17」ではシーケンシャルアクセスが読込最大510MB/sec、書込最大400MB/sec。ランダムアクセスが、4KB読込最大70,000 IOPS、4KB書込最大65,000 IOPSで、同じ「88SS9174-BKK2」を採用するPLEXTOR「PX-256M3」と「PX-256M3P」のほぼ中間にあたる性能となる。
また大量のデータ書き込みを行った後でも速度低下を抑える「Instant Restore」やTRIMコマンドにも対応しており、長期間の使用でも性能劣化が少ないのが特徴。さらにNANDフラッシュの書込を平均化する「Dynamic Wear Leveling」やデータの読み取りエラーを抑える「Bad Block Manage」などの独自機能を数多く備える。
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「CrystalDiskInfo4.3.0」の結果。S.M.A.R.T、NCQ、TRIMといった機能に対応していることが確認できる |
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