|「HD Tune Pro 4.60」ベンチマークテスト
「HD Tune Pro 4.60」の結果を確認していこう。Benchmark Readは緩やかに波打つものの300MB/secを大きく上回る325MB/sec前後を計測。またBenchmark Writeは一定間隔で125MB/secまで転送速度が落ちるが、その他の部分では175MB/sec前後で安定している。ただしFile BenchmarkではReadは約270MB/secが最高で300MB/secを超えることはなかった。
またRandom AccessについてはReadが約20,000 IOPS、Writeが約18,000 IOPSで特にWrite性能の高さが光る結果だ。
|「ATTO Disk Benchmark 2.47」ベンチマークテスト
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【ATTO Disk BenchMark 2.47】 |
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最後に「ATTO Disk Benchmark 2.47」の結果を確認しておこう。読込は最大357MB/secでSATA2.0(3Gbps)の限界値である300MB/secを大きく上回る。ここまでの結果から「Octane SATA2 128GB」はSATA3.0(6Gbps)仕様のSSDとして動作していると考えてよさそうだ。
|「Octane SATA2 128GB」は“隠しモード”付きの掘り出し物だった
Indilinx「Everest」を搭載する下位モデルとして「Petrol SATA3 2.5" SSD」シリーズと「Octane SATA2 2.5" SSD」シリーズ、両者128GBモデルの検証を行ったが、「Octane SATA2 128GB」が公称値で上回る「Petrol 128GB」より高い性能を発揮した。しかもSATA2.0(3Gbps)対応にもかかわらず、読込については複数のベンチマークで300MB/secオーバーのスコアを計測しており、完全にSATA3.0(6Gbps)仕様のSSDとして動作する謎の残る結果となった。
とはいえ、ユーザーが不利益になるわけでもなく”隠しモード”と考えれば、一部のAMD CPUにあったコア復活と同様、自作の醍醐味を味わえるSSDと言えそうだ。
ちなみに、国内正規代理店である株式会社アスクのWebページに掲載されている製品情報のベンチマークスコアを確認すると、ほぼ同じ傾向であるため、現状では仕様と考えてよさそうだ。ただし今後のファームウェア更新などにより制限がかかる可能性も残るものの、シーケンシャル、ランダムアクセスの速度を考えると「Octane SATA2 128GB」(OCT1-25SAT2-128G)はSATA2.0(3Gbps)だけでなく”SATA3.0(6Gbps)のエントリーモデル”としても面白い製品と言えるだろう。
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