|「HD Tune Pro 4.60」ベンチマークテスト
続いて「HD Tune Pro 4.60」を使い、より詳細な性能と傾向をチェックしていくことにしよう。
Benchmark Readは370MB/sec前後で安定。Writeもほぼ325MB/secから350MB/secの間で収まっており、既存モデルから大幅にブレが小さくなっている。
またFile BenchmarkはReadで500MB/secオーバー、Writeでも430MB/secを超えており、「CrystalDiskMark 3.0.1c」のシーケンシャルアクセスと同様、高いスコアを計測した。
そして最も注目すべきはRandom Accessだ。こちらはRead最大24,000 IOPS、Write最大22,000 IOPSで、いずれもこれまで検証したSSDの中で最高クラスのスコアを計測。NCQの効果がない場面でも優れたランダムアクセス性能を発揮していることがわかる。
|「ATTO Disk Benchmark 2.47」ベンチマークテスト
最後に「ATTO Disk Benchmark 2.47」を使って、シーケンシャルアクセスの最大性能を確認しておこう。
読込は最大547MB/sec、書込は最大457MB/secで、いずれも公称値を上回る素晴らしいスコア。またグラフ形状も綺麗に整っており、安定性にもまったく不安はない。
|シーケンシャル/ランダムとも最高レベルに到達した逸品
「M3 Pro」シリーズで、すでに完成の域にあったシーケンシャル性能はそのままに、ランダムアクセスを高速化した「M5 Pro」シリーズ。今回の検証では、しっかりとその効果が確認でき、実測で読込95,800 IOPS、書込84,800 IOPSの極めて高いスコアを計測。コンシューマ向け2.5インチSSDでは最高クラスのパフォーマンスと言えるだろう。
SSDにとって重要な“コントローラ”と“MLC NANDフラッシュ”2つのコンポーネントを同時に変更するという、挑戦的な試みが行われたわけだが、結果は見事に功を奏している。
データの長期保護を保証する「True Protect」や240万時間へと延長されたMTBFなど、当初からPLEXTORが力を入れてきた安定性や信頼性も確実に強化されており、ハイエンドの名に恥じない製品に仕上げられていた。
次に「PX-256M3P」長期テスト第2回をお届けしよう。スタートから約1ヶ月が経過。さてその挙動に変化は見られるのだろうか? |
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