やや過剰とも言える価格競争が続くSSD。特にバリューゾーン向け製品は、128GBで8,000円前後、256GBですら15,000円前後とまさに熾烈を極めている。そんな激しい戦いを繰り広げるバリューゾーンに向けて、人気のPLEXTORブランドから新製品「M5S」シリーズが投入された。ハイエンドモデルと違い、多くのユーザーが手にするこのクラスの製品は、まさにブランドイメージを決定づける上で非常に重要。この製品の出来如何では今後にも大きく影響してくるだろう。
そこで今回はPHILIPS & LITE-ON DIGITAL SOLUTIONS(PLDS)が展開するPLEXTORブランドの国内正規代理店である株式会社リンクスインターナショナル(本社:東京都千代田区)から「M5S」シリーズの256GBモデル「PX-256M5S」を借り受け、その実力を試してみることにした。 |
|Marvell製コントローラとMicron製NANDフラッシュを搭載した「M5S」シリーズ
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PLEXTORブランドのSSDでは「M2S(M)」シリーズ以来、久しぶりにMicron製NANDフラッシュを採用 |
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今回検証する「M5S」シリーズは、Marvell製「88SS9174」コントローラを採用したSATA3.0(6Gbps)対応SSD。MLC NANDフラッシュにはPLEXTORブランド定番の東芝製Toggle MLCではなく、Micron製MLCが組み合わされており、パフォーマンスの影響が少々気になるところ。この点については、後半のテストセッションで明らかにしていきたい。
また機能面に目を向けると、「Instant Restore」、「Global Wear leveling」、「Bad Block Management」といったおなじみの機能が搭載され、長期使用でも一貫したパフォーマンス維持する「Plextor True Speed Technology」にも対応する。さらにDDR3キャッシュメモリを実装し、使用頻度の高いデータをキャッシュに蓄積することで、さらなる高速化と長寿命化を実現しているのもこれまでと同様だ。
容量ラインナップは64GB、128GB、256GBだが、国内で販売されているのは今のところ128GBと256GBの2モデルのみ。公称転送速度は今回検証する256GBモデル「PX-256M5S」でシーケンシャル読込520MB/sec、書込390MB/sec、ランダム読込73,000 IOPS、書込70,000 IOPSと「M3 Pro」シリーズに匹敵する転送速度を実現してる。
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CrystalDiskInfo 5.0.0の結果。転送モードは当然「SATA/600」。そのほかNCQやTRIMのサポートが確認できる |
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