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|台湾でのCPU人気度。IntelとAMDは5:5と拮抗
編集部)漠然とした質問ですが、最近CPUの動きはどうですか?
Patric)日本をはじめ、世界的シェアからしてもIntelとAMDは7:3、または8:2くらいだと思いますが、台湾ではほぼ互角ですね。
編集部)AMD頑張ってますね。
Patric)ええ。以前もお話したように、AMDの人気はやはりコストパフォーマンスです。Intel「Core i7 980X ExtremeEdition」のリテールBOXは今回も日本市場より早く光華商場に登場しましたが、確かにそこそこは売れているようですが、すぐに完売という状況ではありませんでした。日本のニュースサイトを見て台湾のユーザーは奇妙に感じていましたよ(笑)。
編集部)なんで発表だけなんだと。
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台湾ではまたもやフライング販売されたIntel Core i7 980X Extreme Edition |
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Patric)はい。知り合いのショップに代理店の在庫状況を発売直後に聞きましたが、コンスタントに入荷もされる上、小さなショップでもPOを切れば(発注書を出せば)簡単に入手できていました。話を戻すと、注目度の高い「Core i7 980X ExtremeEdition」の在庫が店頭にある理由は、「欲しいけど買わない」という心理からです。パフォーマンスが良い事は知っていますが、10万円もするCPUに飛びつく台湾ユーザーは極々少数です。
それに引き替え、直接比較はもちろんできないものの、AMD「Phenom II×6は」値段が手頃な上、その前に「Core i7 980X ExtremeEdition」があの価格で出たおかげで台湾ユーザーの評価が上がったという側面はあるようです。
編集部)「Phenom II×6」はPatricさんもすぐに買ってましたね(笑)。
Patric)はい。代理店出荷完了の報告を受けたのですぐに光華商場へ行ったのですが、今回は何故か売ってもらえませんでした。
編集部)フライング無しでしたね、今回は。
Patric)不思議ですね。この事情はよく分かりません。厳しいペナルティでもあったのでしょうか。在庫はあっても売りませんでしたね。
【秋葉原パーツショップCPU市場占有比較調査】
・前回同様、秋葉原主要PCパーツショップのCPUメーカー占有比較調査を実施してみた(今回のサンプルは5店舗)。台湾市場ではAMDプロセッサのコストパフォーマンスにより5:5と言われているが、6コア「Phenom II×6」がリリースされた直後という事も手伝って、若干変化があるかと思いきや、やはり日本市場ではIntelが依然強い。6:4または7:3と回答したショップでも注釈として「GWだから」という一言が付け加えられており、普段は7:3または8:2だという。「Phenom II×6」は確かに魅力的なプロセッサではあるが、同価格の「Core i7-860」に軍配があがる。 |
秋葉原主要PCパーツショップCPU占有比較(Intel:AMD) 2009年11月11日調査 |
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店舗A
(7:3) |
店舗B
(6:4) |
店舗C
(7:3) |
店舗D
(7:3) |
店舗E
(6:4) |
店舗F
(7:3) |
秋葉原主要PCパーツショップCPU占有比較(Intel:AMD) 2010年5月8日調査 |
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店舗A
(6:4) |
店舗B
(6:4) |
店舗C
(6:4) |
店舗D
(7:3) |
店舗E
(7:3) |
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|6コアPhenom II×6から見える台湾通販事情
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「私も買いました」 |
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編集部)でも通販ではいち早く販売が開始されましたよね?あれはフライングですよね。
Patric)はい、通販では購入できました。
編集部)光華商場のショップさんだって通販で売られている事は知っているはずですよね。それに例の「Lynnfield超フライング事件」の前例から言っても入荷しているのに売らないのは少々納得が行きません(笑)。
Patric)通販で登場した「Phenom II×6」は香港経由のようです。税金の問題で(安い?)香港からの売り込みで買う業者は後を絶たないようですね。
編集部)相変わらず無法地帯ですね(笑)。まぁ中国市場ではもっと早く出てましたけどね。
Patric)はい。入荷したのですぐに売っちゃおうって事ですね。
編集部)要するに、通販ショップの方は光華商場と比べペナルティ的なものが存在しないか、条件が違うという事が考えられますね。
そう言えばPatricさんからもらう販売開始等の報告ではいつも台湾Yahoo!のオークションサイト上ですね。販売という出品というか。Yahoo!のオークションが一番早いんですか?
Patric)これにはふたつ理由があります。まずひとつは、台湾の自作富裕層は台中から台南に多いという事です。もうひとつは、カルチャーの問題。
編集部)自作富裕層ですか。
Patric)恐らく日本の方は桃園国際駐機場のある台北に多くの富裕層がいると考えているかもしれませんが、必ずしもそうではありません。産業や商業の中心都市である事には間違いありませんが、台湾は南下するほど自作富裕層が多いと言われています。
通販サイトに光華商場よりも早く登場する理由は、もちろんそれらの層に向けての事です。わざわざ台湾新幹線に1時間30分以上かけて光華商場に来ませんからね。売る側も眺めている人が多い場所よりも積極的に欲しい人が眺めているネットサイトへ自然と力を入れるという具合です。
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PCパーツ新製品と言えばYahoo!オークションが今や当たり前 |
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編集部)なるほどよく分かりました。商圏を拡げるという事ですね。それで、何故Yahoo!、それもオークションなんですか?先ほどカルチャーと言ってましたが。
Patric)これは簡単です。信用の問題ですよ。光華商場で実店舗を持つパーツショップで自社サイトを運営しているところもありますが、よほどでなければ利用しません。日本のようにショップさんを完全に信用しないんです(笑)。代引き文化の無い台湾にとって、クレジットカード番号をそう易々と入力できません。非常に危ない(笑)。
編集部)つまりYahoo!を介しているから安心して買えると。
Patric)その通りです。だからニュースサイトを賑わすような新製品の多くはYahoo!に行ってしまう。
編集部)文化の違いですねぇ。日本とは大違いです。相変わらず奥が深いなぁ台湾は、、、
次はSATA 6GbpsとUSB3.0。さらに「今年前半の人気PCパーツメーカー」等に話はおよぶ→ |
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