|優秀なクーラーを活かさざるはなし。簡易OCで性能チョイアゲを狙う
やはり「VAPOR-X」クーラーは優秀なポテンシャルを持っていたことが確認できた、おしまい。・・・というのは些かもったいないので、ここは高冷却仕様を生かしてもうひと働きしてもらうことにしよう。
ミドルレンジモデルとはいえ、少しでも上位に迫るパフォーマンスが引き出せるなら試してみたくなるのが人情。あくまで常用をベースに、「AMD Catalyst Control center」の簡易オーバークロック機能を使用して「VAPOR-X HD7770」のさらなるスペックアップを狙ってみた。
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「VAPOR-X HD7770」をさらなるオーバークロックに挑戦。コアクロックを1,200MHz(出荷時:1,100MHz)までクロックアップさせることができた |
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出荷時からコアクロックのみを調整した結果、1,200MHz(出荷時:1,100MHz)まで問題なくクロックアップすることができた。リファレンス比では20%のアップで、メーカーチューンされたメモリクロック(5,200MHz)も合わせればさらなる性能向上が期待できる。発熱量も増しているとは思われるものの、動作音にはほとんど影響なし。常用も十分に可能なハズだ。
なお、オーバークロックは一般的にメーカーの保証対象外になる行為のため、あくまで自己責任での挑戦になることを覚えておこう。
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「GPU-Z 0.6.3」を使用して「OCバージョン」の動作クロックをチェック。負荷時はコア・メモリクロックともに最大スペックで稼働しているものの、アイドル時にはコアクロック300MHz、メモリクロック150MHzに低下している |
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|いざパフォーマンスチェック。「VAPOR-X HD7770」はミドルレンジの星になれるか
この後はいよいよベンチマークソフトを使用したパフォーマンスチェックのお時間だ。メーカーチューンの施された「VAPOR-X HD7770」と上記の「OCバージョン」のほか、「AMD Catalyst Control center」によるクロック調節でリファレンススペックを再現してスコアを比較する。
ちなみに3モデルとも動作クロックこそ違うものの、アイドル時にはコアクロックが300MHz、メモリクロックは150MHzに低下。HD 7770が搭載する省電力機能「AMD Power Tune Technology」がうまく機能していることがうかがえる。
なお、テストに使用した環境は以下の表を参照していただきたい。
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「AMD Catalyst Control center」でリファレンススペックを再現する。3段階の動作クロックをベンチマークで比較してみよう |
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こちらは「VAPOR-X HD7770」出荷時のクロックを「GPU-Z 0.6.3」で確認したもの。アイドル時には3モデルともコアクロック、メモリクロックが低下していた |
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