|3DMark 11 Version1.0.3
まずトップバッターは、DirectX 11世代のベンチマークソフト「3DMark11 Version 1.0.3」。「Performance」と「Extreme」のプリセット設定を使用して計測を行った。「VAPOR-X HD7770」の2段階オーバークロックはベンチマーク上でどれほどの効果を見せるのかを確認しよう。
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3DMark11 Version1.0.3 Performance |
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3DMark11 Version1.0.3 Extreme |
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「OCバージョン」は「VAPOR-X HD7770」に対し総合スコアで6〜10%、Graphics Scoreで7〜8%のパフォーマンスアップを達成。オーバクロックの効果がスコアに表れている。リファレンス比では14〜16%と大きな差がつき、ゲームにおける恩恵も大きいと思われる。
一方で、「VAPOR-X HD7770」もリファレンスに対し8%前後スコアアップ。特別なカスタムなしでも十分に性能向上を体感できているのは好印象だ。
|3DMark Vantage1.1.0
次は同じく3DMarkシリーズより、DirectX 10世代の定番ベンチマークソフト「3DMark Vantage1.1.0」を使用したテストを行う。プリセット設定は、上記と同様に「Performance」と「Extreme」の2つを使用している。
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3DMark Vantage Version1.1.0 Performance |
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3DMark Vantage Version1.1.0 Extreme |
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「OCバージョン」と「VAPOR-X HD7770」の差は総合スコアで4〜6%、Graphics Scoreで6%ほど。多少「3DMark 11 Version1.0.3」から差は縮まったものの、性能差は十分確認できる。リファレンスモデルに対しては総合スコアでは13〜16%、Graphics Scoreでは両プリセット設定で17%と大幅な性能向上を達成。DirectX 10環境下でもオーバークロックによるスペックアップは威力を発揮しているようだ。
「VAPOR-X HD7770」もリファレンスとの比較で8〜10%のスコア向上を果たし、その違いは明らか。新旧どちらの環境でも素直にパフォーマンスに表れてくれるのは心強いポイントだ。
|Unigine Heaven DX11 Benchmark 3.0
次に最新の3D環境におけるパフォーマンスをチェックすべく、DirectX 11対応のベンチマークソフト「Unigine Heaven DX11 Benchmark 3.0」でテストを行った。ミドルレンジのグラフィックスカードのため、品質設定は「Tesselletion」を“Normal”に設定した以外はすべて初期設定のまま、解像度設定は1,280×720と1,920×1,080の2パターンを選択している。
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Unigine Heaven DX11 Benchmark 3.0(1280×720) |
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Unigine Heaven DX11 Benchmark 3.0(1920×1080) |
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こちらもクロックの高いモデルがスコアを伸ばす順当な計測結果に。特に「OCバージョン」はリファレンスから全体的に15〜18%のスコアアップを果たし、オーバークロックの効果は明らかだ。同様に「VAPOR-X HD7770」もリファレンス比で10%前後の差をつけている。
そしてその差は高解像度時に拡大し、より負荷の高い環境下でも高クロックモデルが“踏ん張っている”という印象。Min FPSの値も「OCバージョン」が最も高く、FPSの落ち込みはオーバークロックモデルの方が少ないことが分かる。ゲームの快適度合いをレベルアップさせたいというときも、カード換装より先にオーバークロックを試してみても面白いかもしれない。 |