|LostPlanet2ベンチマーク
ここからは実際のゲームベンチを使用してスコア計測を試してみることに。まずはDirectX 11世代のゲームベンチ「LostPlanet2ベンチマーク」を使用する。解像度は1,280×720と1,920×1,080の2パターン、品質設定は初期設定のままで計測を行った。
「OCバージョン」は「VAPOR-X HD7770」に対しては5%前後とやや小幅なものの、リファレンス比では安定して14%前後のスコアアップを達成。一方「VAPOR-X HD7770」とリファレンスの比較では10%ほどと差も大きく、特にカスタムをしないというユーザーも十分な効果を体感できるだろう。この手のゲームで快適さの指標とされる30FPS以上はどのモデルも確保しているものの、特にクロックの高いモデルはそれ以下への落ち込みが少なく、実際のプレイにおける恩恵は大きそうだ。
|ファンタシースターオンライン2ベンチマーク
次は正式サービス開始からまだ日の浅いMMORPG「ファンタシースターオンライン2」のベンチマークソフトを使用したスコア計測だ。品質設定はプリセットの「簡易描画設定」を最大の“5”にセット、解像度設定はこれまでと同様に1,280×720と1,920×1,080の2パターンで行なっている。
“軽め”のベンチマークソフトということもあり、これまでで一番クロック上昇の威力が大きく発揮された。「VAPOR-X HD7770」はリファレンス比で20%以上、「OCバージョン」に至っては30%前後の高いスコアアップを果たしている。計測中のFPS表示も常に高い数値をマークし、「VAPOR-X HD7770」なら「ファンタシースターオンライン2」も十分快適にプレイできるハズだ。
|MHFベンチマークソフト「大討伐」
そして最後はDirectX 9.0c世代のベンチマークソフト「MHFベンチマークソフト『大討伐』」によるテスト。特に品質設定は存在しないため、解像度を1,280×720と1,920×1,080の2パターンにセットして計測を行った。
「OCバージョン」とリファレンスの比較では16%前後、「VAPOR-X HD7770」も10%前後のスコアアップを果たし、概ねこれまでと同様のスコア差をつけた。「3DMark Vantage1.1.0」における計測でも言えることではあるが、最新の3D環境以外でもオーバークロックの効果は大きい。出荷時からのオーバークロックは必須ではないものの、土台のしっかりしたメーカーカスタムカードであれば試してみる価値はありそうだ。 |