2018.06.04 20:30 更新
2018.06.04 取材
ASUSTeK Computer(本社:台湾)は2018年6月4日、「COMPUTEX TAIPEI 2018」開幕直前にASUS本社にてメディア向け発表会を開催。登場が噂されていたゲーミングスマートフォンの「ROG PHONE」を発表した。
今や最も巨大なゲーミング市場に成長した、モバイルのゲーミングシーン征服を目指す「ROG PHONE」がお披露目。ゲームのための贅沢スペックと多彩なギミックが詰まった高性能スマホだ |
先ごろASUSよりティーザーサイトが公開され、COMPUTEXでのお披露目が確実視されていたプロダクトが「ROG PHONE」。Razerの「Razer Phone」やXiaomiの「BlackShark」に続いて登場する、ASUS初のゲーミングスマートフォンだ。
まさにゲームのための端末といった、強力無比なスペックを搭載。プロセッサは高クロック仕様のQualcomm Snapdragon 845(最大2.96GHz)、メモリ8GB、ストレージ512GBを内蔵、Antutuベンチでは驚異の30万オーバーを叩き出すという。
ディスプレイは、リフレッシュレート90Hzの高速駆動、1ms応答に対応した6インチ有機EL「Ultra-fast AMOLD」を搭載。解像度は2,160×1,080ドットで、DCI-P3色域108%の広色域、コントラスト比10,000:1、さらにHDRにも対応している。
高速描画やHDR表示に対応した、高精細な6インチ有機ELディスプレイを採用。背面ロゴは専用アプリでカラーをカスタマイズ、Wi-Fi経由で最大5台の「ROG PHONE」と同期させることができる |
ハイパフォーマンスを支える冷却機構の「3D Vapor-chamber Cooling System」。ベイパーチャンバーや幅広の銅製ヒートスプレッダを組み合わせ、放熱面積を16倍に拡張。プロセッサの冷却効率を60%向上させる |
熱伝導率の高さは本物のようで、高負荷時には相応の発熱がある。それに対応するため、横持ち時に装着する専用クーラー「REROACTIVE COOLER」も用意されている |
ゲーム用に横持ちに最適化された設計になっており、ユニークな機能として側面部に「AIR TRIGGER」と呼ばれるタッチセンサーを内蔵。上下2箇所と右下1箇所の合計3箇所にセンサーを備え、L/Rボタン的な使い方ができる。
また、横持ちスタイルのままゲームの邪魔にならずに充電できるように、Type-Cポートを下側と側面に2基実装。側面のType-Cポートの横には専用アプリケーションポートになっており、豊富に用意された各種ギミックを接続可能だ。
まさにゲームのための端末といえる、L/Rボタン的なタッチセンサー「AIR TRIGGER」を搭載。他に例がないユニークな機能だけに、会場でも注目を集めていた。なお、設定は「現在調整中」という専用アプリで行うようだ |
横持ち状態でも無理なく充電できるように、Type-Cポートを2方向に装備。サイドのType-Cポート横には、専用ギミック用のポートを備えている |
最大7時間のゲームプレイを可能にする、4,000mAhの大容量バッテリーを内蔵。なお、ギリギリの設計のためか、充電用ICをACアダプタ側に搭載しており、急速充電のためには専用ACが必須となる |
専用クーラー「REROACTIVE COOLER」だけでなく、ユニークな専用ギミックを多数ラインナップしている点も特徴。こちらは2画面表示ができる「TWINVIEW DOCK」で、解像度は本体と同じ2,160×1,080ドットだ |
「TWINVIEW DOCK」を装着すると、ちょっとマッチョなクラムシェル型の携帯ゲーム機風スタイルに変身する |
最大4.6Gbpsでスマホ画面をWi-Fiストリーミングできる「WiGig Dock」 |
気合の入った専用オプションなど、ASUSのホンキが伝わってくるゲーミングスマートフォンの「ROG PHONE」は、グローバル市場向けに2018年第3四半期に発売予定。価格は未定で、日本国内での取り扱いも現時点で不明となっている。グローバルモデルには専用クーラーの「REROACTIVE COOLER」も付属することが決まっているが、出るかもしれない国内版ではどうだろうか。今後のアップデートを待ちたい。
液晶ディスプレイなどに出力、デスクトップPCライクに使用できる「MOBILE DESKTOP DOCK」も展示されていた |
文: エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
ASUSTeK Computer Inc.: http://www.asus.com/