コロナ前の賑わいを取り戻した秋葉原
コロナ禍の影響で客足が鈍っていた昨年と異なり、年末年始は久々に大にぎわいだった秋葉原。PCパーツの売れ行きも好調で、取材に訪れるショップはどこもお客さんで溢れていた。そこで「年末年始によく売れたパーツ」を各ショップ店員に聞いた。
- 第13世代Intel Coreプロセッサは上から下までまんべんなく売れました。第12世代ではCore i7-12700が特に人気。いずれもIntel 600世代のチップ搭載したマザーボードとのセット購入が目立ちました。ただ、Z790搭載製品はどれも高価なので敬遠されていると感じます。年明けに廉価チップセットH770/B760搭載品が続々と出てきたので、今後はこちらにも期待。(ツクモパソコン本店)
- 年末も忙しかったですが、今年の三が日は特に凄かった。開店前からお客さんもたくさん並んでいただき、特価品だけではなく新規で一式買われていく人も多かった印象です。最新CPUとマザーボードをセットで買うと予算オーバーという方は多かったですね。みなさんが考えていた予算より、実際はかなり高くなるので驚かれていました。そんなワケで、AMDはRyzen 5000シリーズ、Intelは第12世代がまだまだ良く売れていました。(ツクモパソコン本店)
- Intelはマザーボードとのセット特価が良く売れました。また、G.SKILLのDDR5メモリを特価で販売していた影響か、Ryzen 7000シリーズとのセット購入も人気でした。旧モデルでは、Ryzen 7 5700XやRyzen 7 5700G(バルク版)もよく出ましたね。(パソコンショップアーク)
- メーカーを問わず良く売れたオールインワン水冷ユニット。中でも完売するほど好調だったのが玄人志向の「AIOWC」シリーズ。ラジエーターサイズ360mmのLED非搭載モデルは早々に在庫切れになりました。(TSUKUMO eX.)
- 通常、寒い冬場は目立った動きがないオールインワン水冷ユニットなんですが、年末年始は関係なし。ウチはDeepcoolのラインナップが充実していることもあって、360mmサイズラジエータータイプはモデル問わずに売れました。(ドスパラ秋葉原本店)
- 仕込んでいたGeForce RTX 3060 Tiの特価品が大当たり。一度完売したので急遽補充も、先日の連休で完売しました。やはりGeForce RTX 4000シリーズは高いため、6万円前後で買えるグラフィックスカードを探している人が多かったですね。(大手ショップ)
- 結構問い合わせが多かったRadeon RX 7900シリーズですが、そもそも在庫がない。GeForceではRTX 3080もよく聞かれましたが、年末前から在庫があるショップさんはほとんどないはず。秋頃までは結構あったんですけど。(大手ショップ)
- 普段はあまり売れない外付けの光学ドライブが好調。最近のPCケースの多くに5インチベイがないためく、需要があります。(某ショップ)
- SSDの売れ筋は完全にNVMeの1TB。各社とも500GBと比べてもそれほど価格差がないですし、最近のゲームは容量も多いですから。ブランドはCrucialやCFD、SAMSUNG、Western Digitalあたりは指名買いが多いなと思います。(ソフマップAKIBA パソコン・デジタル館)
- 20万円前後のゲーミングPCが絶好調でした。ただ予算の関係から(?)、カスタマイズ不要というパターンが多い。また即納PCもよく売れました。(ドスパラ秋葉原本店)
- 年始に一番人気のASUS製液晶ディスプレイの在庫を切らしてしまいました。その分、GIGABYTEやMSI、BenQのゲーミング液晶が売れました。(大手ショップ)
- ARTISANのマウスパッドは全体的に人気。「飛燕」「雷電」「零」が種類に関係なく買われていました。X-raypadなど実際に店内で触ってから気に入ったので購入すると言う人も多かったですね。(パソコンショップアーク)
協力:
パソコンショップアーク
ドスパラ秋葉原本店
パソコン工房 秋葉原 BUY MORE店
ソフマップAKIBA パソコン・デジタル館
ツクモパソコン本店
TSUKUMO eX.
文: エルミタージュ秋葉原編集部 Tawashi