エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.36
2010.04.30 更新
文:テクニカルライター Jo_kubota
最後に残ったのが、12V出力用のトランスとコンデンサだ。これを外せば、部品除去率100%を達成できる | 12V出力段側に実装されている部品の一覧。12V出力段には、電解コンデンサのほか、アルミ固体コンデンサが実装されている |
950Wという大容量、そして80PLUS BRONZEということを考えると、部品のグレードやパーツ点数、回路構成などは、かなりシンプルな印象を受けた。80PLUS認証を受けるには、各パーツで発生するロスをいかに抑えるかがポイントとなるが、各メーカーは、かなりノウハウを積んでいるようで、特別なパーツを使わなくても一定の効率を実現できるようになった、ということなのだろう。
基板の表面のすべての部品を取り払ったところ。ニッパでカットした直出しケーブル部分はグラインダーでカットし、きれいにしてみた |
TX950は、分解しやすいタイプの電源ユニットではないものの、80PLUS BRONZEレベルの構成ということもあり、これまで分解してきた電源ユニットに比べれば部品そのものは外しやすかった。ハンダで外れない箇所はバシバシと、ニッパでカットしまくったということもあるが、時間はこれまでの製品よりも、かかっていない。
基板をカットしたり、もっと強力な破壊兵器(サンダーとかグラインダとか)を使えば、短時間で分解することもできるが、基板を割らず、なおかつ部品もリード部分以外は損傷しないよう分解するのは、結構骨が折れる。無茶企画とはいえ、筆者にとってもなかなか厳しい企画であった・・・。
80PLUS BRONZE認証 CORSAIR「CMPSU-950TXJP」 |
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第1回 – 80PLUS GOLD認証 ENERMAX PRO87+をバラバラにしてみた。 | |
第2回 – またばらしました。Antec TPQ-1200編 | |
第3回 – 最後のばらばら。 CORSAIR CMPSU-950TXJP編 |