エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.174
2012.09.15 更新
文:GDM編集部 池西 樹
現在「Ultra Durable 5」に準拠したIntel Z77 Express搭載マザーボードは「GA-Z77X-UP4 TH」「GA-Z77X-UP5 TH」の2モデルがラインナップされているが、今回のテストでは前回に引き続き上位モデル「GA-Z77X-UP5 TH」を使用した。
電源回路は8+2+2フェーズ構成で、とかくフェーズ数ばかりが注目される上位モデルでは、控えめに感じるかもしれない。確かにフェーズ数を増やすこと で、電源出力が強化されオーバークロック耐性は向上するが、実装パーツ増加による消費電力の増大というデメリットもある。
これを解決するため「GA-Z77X-UP5 TH」では「IR3550 PowIRstage」と大容量フェライトコアチョークを組み合わせ、一般的なMOSFETマザーボードの4倍に相当する1フェーズあたり60Aの高出力を実現。これにより消費電力の増加を抑えつつ高い電源出力を可能にしている。
スペックを確認したところで、「GA-Z77X-UP5 TH」の電源周りを中心に細部をチェックしていこう。なお詳細については以前のレビューに詳しいのでこちらも合わせて参照していただきたい。
MOSFETにはヒートパイプを備えた大型の冷却用ヒートシンクを搭載。CPUクーラーによってどの程度冷却性能に違いがでるのかは後半のテストセッションでチェックする |
ヒートシンクを取り外したところ。Driver ICとMOSFETを統合したことで、実装パーツが少なくすっきりとした印象 |
「GA-Z77X-UP5 TH」では基板裏面にICチップなどは搭載されず、バックプレート固定のCPUクーラーでも干渉の心配なく取り付け可能 |