エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.594
2017.08.31 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 Tawashi
標準で搭載されるマザーボードはMSI「X299 TOMAHAWK」(Intel X299)。基板裏面には発光ギミック「GAMING DNA with bottom LED」を備えるほか、TITANIUM CHOKE IIコイル、DARK CAPコンデンサ、DARK CHOKEコイルなどが採用されている。
なお、差額なしでゲーミングモデルASRock「Fatal1ty X299 Gaming K6」に変更できる他、同じくゲーマー向けMSI「X299 GAMING PRO CARBON AC」やASUS「PRIME X299-A」へアップグレードすることもできる。(※2017年8月現在)
標準構成で採用されるMSI「X299 TOMAHAWK」。Intel製チップによるギガビットLANに加え、帯域幅32GbpsのM.2を2スロット搭載 |
Skylake-Xプラットフォームの「Silent-Master Pro X299」では、クアッドチャンネル対応のDDR4メモリを最大で8枚まで搭載できる。標準構成では4GB×2枚のデュアルチャンネルとやや心許ないため、ここは最低でも4枚挿しのクアッドチャンネル構成をお勧めしたい。
なお、使用されているのは高品質なメジャーチップを搭載した6層基板メモリのみ。さらに、シルバーカラーのヒートスプレッダを搭載するゲーマー向けDDR4メモリCrucial「Ballistix Sport LT DDR4」シリーズに変更もできる。(※2017年8月現在)
評価機に実装されていたCrucial「Ballistix Sport LT DDR4」シリーズ8GBモデル。4枚構成で容量は合計で32GBになる |
ストレージには標準構成でCFDの480GB SSD「CSSD-S6T480NMG1Q」を採用。カスタマイズメニューでは、CrucialやWesternDigitalブランドの2.5インチSSDがチョイスできる。
同じくカスタマイズ扱いながら、NVMe対応M.2 SSDも選択可能。評価機に搭載されていたのは、IntelのNVMe SSD「600p」シリーズ512GBモデル「SSDPEKKW512G7X1」だが、PLEXTOR「M8Pe」シリーズやSAMSUNG「960 EVO」シリーズ、WesternDigital「WD Blue」「WD Black」シリーズも用意されている。
なおNVMe対応M.2 SSDを選択すると、オプションでサイコムオリジナルM.2 SSDヒートシンクが装着可能。サイコムによるテストでは、非搭載時と比べ約23℃温度が低下したという。サーマルスロットリングを回避し、パフォーマンスを最大限に引き出すためには欠かせないアイテムだ。
ロゴがデザインされたアルマイト加工済みのアルミニウム製ヒートシンク。厚さ2mmのサーマルパッドは熱伝導性に優れたオリジナル仕様 |
サイコムの丁寧な仕事ぶりを感じさせるのが、これまでの検証でも幾度となく見てきたケーブルマネジメント。PCケース内部を縦横に走るケーブルの処理に無駄はなく、絶妙な長さに調節されタイラップで固定。将来的に増設や換装の可能性が高い、ストレージデバイスの配線も丁寧で、自作派なら一見の価値アリだ。
サイコムBTOならではの技が際立つケーブルマネジメント。大量生産品に見られる妥協はなく、受注したモデルごとに1台1台丁寧に組み込まれていることが分かる |