エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.641
2018.03.07 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 Tawashi
概要を大まかに掴んだところで「G-Master Hydro Z370 Extreme」の実機に触れ、ベースとなるPCケースからチェックを開始しよう。
採用されるのは2015年5月にデビューしたFractal DesignのミドルタワーPCケース「Define S Window」(型番:FD-CA-DEF-S-BK-W)だ。
サイドアクリル窓を備えた「Define S Window」。内部は水冷導入が前提の静音志向モデルで、外観デザインは「Define R5」とよく似ている |
「G-Master Hydro」シリーズのATXモデルといえば、未だ人気が高い「Define R5」が定番。しかしフロント部に360mmサイズラジエターを搭載させるために「Define S」が選ばれた。誤解がないように説明すると、「Define R5」も多数のラジエター用スペースがあり、設計上はフロントやトップに360mmサイズラジエターが搭載できる。しかしフロント部に搭載するには、すべてのシャドウベイを取り払う必要がある。
ドライブベイ(シャドウベイ)を取り払った大胆なデザイン。ストレージ類は「裏配線」スペースに集約して搭載させる仕組みだ |
その点「Define S」は、ドライブベイなどを出来る限り省略し、内部空間を大胆に確保。水冷の導入に最適化されたPCケースだ(詳細はエルミタ的速攻撮って出しレビューに詳しい)。つまり「G-Master Hydro Z370 Extreme」のコンセプトにぴったりなPCケースといえるワケだ。
取り外した「ModuVent」3枚分の開口部には、サイコム謹製の防塵フィルタを装着 |
トップ部分はサイコム独自仕様。標準装備される3枚の「ModuVent」を取り外し、140mm口径ファン「Dynamic GP14 140mm」を2基装備。さらに「購入者からも好評」(サイコム)というオリジナル防塵フィルタを装備し、防塵とデザイン面の両立が果たされている。
リア寄りに「Dynamic GP14 140mm」を2基装備。熱源となるCPU周辺の熱ごもりを解消する重要な役割を果たしている |
冷却ファンと電源ユニット搭載スペース部をカバーする、スライド着脱式の防塵フィルタ。リア方向に引き出すため着脱はやや面倒ながら、水洗いも可能なため定期的に掃除をしておこう |
フロントトップレイアウトのアクセスポートは左からヘッドホン端子、マイク端子、Resetスイッチ、Powerスイッチ、USB3.0ポートが2口並ぶ |