エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.641
2018.03.07 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 Tawashi
ワンランク上を標榜する「G-Master Hydro Z370 Extreme」が採用するマザーボードは、ASRockの自信作「Z370 Taichi」。Coffee Lakeに最適化したという堅牢な12フェーズのデジタル回路をはじめ、細部までこだわった作りのIntel Z370 Expressを搭載するハイエンドモデルだ。
Coffee Lakeに最適化した堅牢な電源回路や最高4,333MHzまでのサポートを謳う新メモリ回路設計「Hyper DDR4」、メタルシールドスロットの採用などベースとなるマザーボードには申し分ない1枚 |
また、ゲーミングモデルASRock「Fatal1ty Z370 Gaming K6」をはじめ、「Z370 Extreme4」、MSI「Z370 GAMING PRO CARBON」「Z370 GAMING PLUS」やASUS「ROG STRIX Z370F GAMING」「PRIME Z370-A」にカスタマイズも可能。ただし、いずれもダウングレードとなるため、慎重に選択したい。(※選択パーツ2018年3月現在)
BTOで削られがちなのが搭載メモリの容量だが、「G-Master Hydro Z370 Extreme」では標準構成で十分なパフォーマンスが期待できる8GB×2枚の16GBを搭載。高品質なメジャーチップを搭載した8層基板メモリが使われ、メモリスピードもCoffee Lakeで新たにサポートされたDDR4-2666に準拠。最近のメモリ価格の高騰を考えれば、実に嬉しい仕様といえる。
なお容量アップはもとより、ブランドにこだわるなら、シルバーカラーのヒートスプレッダを採用するゲーマー向けメモリCrucial「Ballistix Sport LT DDR4」シリーズに変更もできる。(※選択パーツ2018年3月現在)
評価機に実装されていたCrucial「Ballistix Sport LT DDR4」は、最大で4枚構成が可能。なお、オプションでは「メモリ無し」での出荷にも対応する |
内部のドライブベイをすべてカット。代わりにマザーボードトレイ背面をストレージ収納スペースとして利用する「Define S」。用意されているシャドウベイは、2.5インチ/3.5インチ共用が3台分と2.5インチ専用シャドウベイが2台分だ。
標準搭載されるSSDはCrucial「MX500」シリーズ「CT500MX500SSD1」(500GB)で、2.5インチ/3.5インチ共用の最下段にマウントされていた。もちろんストレージの変更、増設は可能で、3.5インチHDDは東芝、HITACHI、Seagate、Western Digital。2.5インチSSDならCrucialをはじめCFD、Colorful、Micron、SanDisk、Western Digitalなど6ブランドから選択できる。
シャドウベイを背面に集約させるという大胆な設計が特徴の「Define S」。合計5台のSSD/HDDを搭載できるため、拡張性は申し分ない。サイコム担当者により美しく配線された熟練のケーブルマネジメントも合わせてチェックしてほしい |
さらにこだわりたいのがNVMe対応M.2 SSD。「Z370 Taichi」では帯域幅32Gbpsの「Ultra M.2」スロットを3基搭載している。今やPCの高速化には欠かすことができないストレージデバイスなので、ここは多少の出費を覚悟してでも導入を検討しておきたい。Intel「600p」シリーズや「760p」シリーズ、PLEXTOR「M8Se(G)」シリーズ、SAMSUNG「960 EVO」シリーズ、Western Digital「WD Black」シリーズなど計7モデルがチョイスできる。(※選択パーツ2018年3月現在)