特別企画
2018.04.17 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 Tawashi
壁を隔てたひとつ隣のエリアに移動すると、そこは一気に視界が開ける広大なフロア。ここでは資材の保管や各パーツの成型が行われている。
資材保管エリア。PCケースには欠かせないABS樹脂の袋が山積みになっていた |
合計37台の工作機械が並ぶ成型エリア。大声を出さなければ会話ができないほど、機械の動作音が大きい。ここでは、金型をセットした機械にABS樹脂を投入。モデルやケースの部位よって温度設定は異なるものの、取材時は230℃という高温で溶かしたABS樹脂の成型により、フロントパネルが次々と製造されていた。
ABS樹脂を使った成型用の工作機械。温度を上げるのに2時間かかるため、電源の投入は操業開始時間を逆算しなければならない |
ガラス窓越しに見えるのがセットされた金型。ABS樹脂を左右から挟んで成型していく | 工作機械毎に技術者が従事し、完成したパーツをチェック。問題が無ければ箱詰めを行う |
できたてのフロントパネルに触ると、まだほんのり温かい。なお1台につき1日約1,000個のパーツが製造できる |
工作機械の近くには、交換用の金型置き場がある。聞くところによるとPCケースのシリーズ別にカラーで見分ける事ができるそうだ |
機械にセットする金型を取り間違えないように、通路には番号が記されている |
まもなく販売が開始される「A1」のアクリルパーツの製造も見る事ができた。より細かい精度が求められるため、職人の手による加工も施される |
こちらがサンプル段階の「A1」。アクリルパーツは台座としての役割を果たす事になる |