エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.656
2018.05.07 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕
フロントパネルと共にこのPCケースを象徴するのが、左サイドパネルだ。ガルウイングウィンドウパネルと名付けられ、「VIEW」シリーズの特徴としてこのスタイルは広く認知されている。
内部が透けて見える左サイドのアクリルウィンドウは、そのままトップパネルまで回り込む一体型デザイン。ありそうで無かった斬新なスタイルは、自作PC業界に留まらず、兄弟モデルで以前詳細検証を行った「VIEW 27」(型番:CA-1G7-00M1WN-00)は、ドイツ「reddot award 2017」や台湾「Taiwan Excellence 2017」を受賞。工業デザインの分野からも高く評価されている。
左サイドパネルは1枚の5mm厚アクリル板で成型。上下部分にはスチール製の縁が装着されている。なおシャーシへの固定は、背面上下2本のハンドスクリューに加え、プラスチック製の補強用パーツを使用。4本のインチネジで背面からカーブの付いた部分をガードする役割を担う |
一方、右サイドパネルは前寄り縦の帯状に通気孔を備えた。シャーシ面のこのエリアには冷却ファンおよびラジエターの増設スペースがあり、吸排気の妨げにならないよう設計されている。なおシャーシへの固定は背面2本のハンドスクリューを使用する。
スリット部は実測で幅約125mm、長さ約400mm。これをカバーするマグネット固定式の防塵フィルタは実測で幅約155mm、長さ約425mmだった |
ボディ背面に回り、リアパネルのレイアウトを見ておこう。上段右手には標準装備品の140mm口径「Riing Plus H14」ファン、左手の開口部はマザーボードのバックパネル。中段の左手には横配列の拡張スロット、右手には縦配列の拡張スロットがある。そして最下段は電源ユニット搭載用にカットされている。幅261mmと、ミドルタワーPCケースとしてはゆったりと設計されているため、マザーボードトレイの背面スペースが広く確保されている事が分かる。
本体をひっくり返し、ボディ底面を観察してみよう。左右にはABS樹脂製台座をネジ留め。設置面には角丸で長方形のゴム足が装備されている。台座に挟まれるように露出したシャーシ底面は、ほぼ全面がハニカム状の通気孔仕様だ。もちろん埃の侵入を防止する防塵フィルタも装備。後方へのスライド着脱式で、メンテナンスができるようになっている。
スライド着脱式防塵フィルタは実測で長さ約450mm、幅は約145mmのプラスチック製で、水洗いもOK。4箇所のゴム足は幅約25mm、長さ約50mmといったところ。シャーシ底面と設置面の空間は約35mm弱で、この隙間があることでスムーズな吸気を可能にしている |