エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.659
2018.05.21 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
さて、ここからは編集部に届けられた「G-Master Spear X470A」を箱から取り出し、まずは外側からチェックしていこう。
サイコムがミドルレンジ向けに展開する「Spear」シリーズで採用しているケースは、Cooler Masterが誇るベストセラーモデルの「CM 690 III」だ。2013年の発売以来、今でもトップクラスに売れ続けている大定番の人気ケース。もはや詳細レビューをお届けした頃のことは記憶の彼方だが、いまだユーザーに支持され続けているのには、しっかりした理由がある。
「G-Master Spear X470A」が採用しているのは、もはや店頭のケース売り場でも古株になっているCooler Masterの「CM 690 III」だ。拡張性や冷却性能、コスト面でも高水準でバランスがとれていることから、いまだに高い人気を誇っている |
フロント3段の5インチベイなど、今ではややクラシカルになってしまった仕様があるものの、歴代シリーズのコンセプトを踏襲する飽きのこないデザインは秀逸。最長400mmオーバーのグラフィックスカードや(その気になれば)20基以上のストレージが組み込める余裕の搭載能力をもち、エアフローにも優れている。
絶妙に釣り合いのとれた価格設定も手伝って、ミドルレンジ向けBTOに採用するには、ピッタリな条件が揃っているというワケだ。
今回評価機に採用されているのは、2016年にシリーズラインナップに加わったホワイトモデル。最近のケースでは珍しい、スポーツカーのような“厚塗り”のパネル塗装が印象的だ |
サイドパネルは、アクリル窓がついたクリアパネルと、サイドファンが取り付け可能な標準のクローズドタイプを選択可能。魅せる光り物を搭載するなら、ここはクリアパネルをチョイスしておきたい |
なお、届けられた評価機では、クリアサイドパネルのカスタマイズオプションが適用されていた。昨今の自作パーツはRGBイルミネーションを搭載しているモデルも多く、魅せる構成のマシンに仕上げたい場合は必須のオプション。クリアパネルを選択した場合は、追加でLEDストリップの「LED ILLUMINACION」を指定することもできる。
両面のパネル裏には、標準で騒音・振動吸収シートが貼り付けられ、サイドからの音漏れを抑制している |
フロントトップに備えるフロントI/O部には、電源・リセットボタンに加えて、USB3.0×2とUSB2.0×2、音声入出力を搭載している |
フロントI/Oは、未使用時にはスライド式カバーで目隠しできる。全体的にスッキリした印象を受けるのはそのためだ。なお、I/O部の後ろは小物を収納できるスペースになっている |
さすがはベストセラーモデルとあって、随所にメンテナンスへの配慮が光る「CM 690 III」。トップの防塵カバーに加え、ボトムの電源吸気エリアには防塵フィルターが配置されている |
冷却ファンはリアに120mm、フロント側にはブルーLED内蔵の120mmファンがそれぞれ搭載されていた |