エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.659
2018.05.21 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
続いては「G-Master Spear X470A」のサイドパネルを開き、マシンを構成する内部パーツを眺めてみよう。なお冒頭で触れたように、編集部に届けられた評価機は、一部で構成パーツが変更されたカスタマイズ仕様になっている。
ミドルレンジ向け「Spear」シリーズの第2世代Ryzenモデルは、いったいどうなっているのか。配線も見事に整えられたケース内部を探ってみよう |
「G-Master Spear X470A」の標準構成ではRyzen 5 2600が選択されているが、今回検証を行う評価機では8コア/16スレッド構成の最上位モデルRyzen 7 2700X(定格3.70GHz/ブースト最大4.30GHz/TDP105W)に変更している。発売当初は「第2世代Ryzen購入者の9割が選択した」という声が聞かれたほど、ひときわ人気を集めたモデル。せっかく第2世代Ryzenのマシンを用立てるなら、ぜひともRyzen 7 2700Xをチョイスしたい、というユーザーも多いハズだ。
特に最新のゲームには、かなりのCPUパワーを要求するタイトルも珍しくない。グラフィックスカードの足を引っ張らないためにも、エリートクラスのCPUをチョイスする価値は大いにある。
搭載CPUは、標準構成から大人気の最上位モデルRyzen 7 2700Xにカスタマイズ済み。他のラインナップと異なり、純正クーラーには「Wraith Prism」が同梱される |
また、コンシューマ向けCPU最高峰のマルチタスク性能もさることながら、Ryzen 7 2700XにはRGBイルミネーションに対応した純正クーラーの「Wraith Prism」が標準で付属する点も嬉しい。冷却性能に優れた大型のクーラーで、ケース内を彩るデコレーションの要素も労せずプラスできる。
アドレス指定も可能なRGBイルミネーション内蔵の上位向け純正クーラー「Wraith Prism」。手軽に魅せるマシンを構築できる、嬉しすぎるオマケだ |
特徴的な外見が目を引く、ASUSのGeForce GTX 1060搭載カード「STRIX-GTX1060-DC26G」が搭載されていた |
「G-Master Spear X470A」では、たいていの最新ゲームがストレスなく遊べるであろう、ミドルレンジGPUのGeForce GTX 1060が標準構成で選択されている。ゲーミングモデルである以上、ここからスペックを下げるのはあまり現実的ではない。そこであらためてここで検討したいのが、メーカー独自のクーラーを搭載したオリジナルモデルだ。
今回の評価機に組み込まれているASUS「STRIX-GTX1060-DC26G」は、動作クロックこそリファレンス準拠なものの、優秀なデュアルファンクーラーの「DirectCU II」を採用している。
動作クロックなど基本仕様はリファレンス準拠だが、装備が充実した優秀なモデル。冷却性能と静音性を重視するなら、オプションの中からお気に入りを探してみよう |
リファレンス比で3割増しの冷却性能が謳われているほか、220%高い放熱能力を活かしたセミファンレス機能(0dBファンテクノロジー)による静音性も魅力。オプション差額はわずか3,000円程度とあって、積極的に検討したいカスタマイズ要素といえる。