エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.678
2018.08.13 更新
文:テクニカルライター・藤田 忠
CPUをマザーボードに取り付けるには、当然CPUカバーを外す必要がある。ただしマザーボードの取り付け準備が整うまでは、表面を覆う黒色のカバーは外さない方が良さそうだ。マザーボード側のピンはもちろんだが、誤ってCPU裏面の端子に触れないように、細心の注意を払いながら、取り付け工程を進めるように心がけよう。
黒い表面カバーを外した状態。続いてCPU周辺のオレンジ色のガイドも外したくなるところだがそのままで問題ない |
Socket TR4は、IntelのLGAタイプと同様CPU側が端子、マザーボード側にピンがある | マザーボードのマニュアルに記載されている手順通りに、CPUを取り付けていこう |
32コア/64スレッドのパフォーマンステストに移りたいところだが、その前に対応CPUクーラーを確認しておこう。Threadripper 2の「WX」シリーズはTDPが250Wに引き上げられている。初代モデルもTDPは180Wと高かったため、多くのモデルで問題はないと思うが、まずは「Ryzen Threadripper 2990WX」や「Ryzen Threadripper 2970WX」の対応状況を製品サイト等でしっかりと確認しておこう。
テストに使用する360mmラジエータ採用オールインワン型水冷ユニットENERMAX「LIQTECH TR4 360」(型番:ELC-LTTR360-TBP)。Ryzen Threadripper専用だけあって、CPUサイズにあった大型受熱ベースが採用されている |
Ryzen Threadripper向けのクーラーとして代表的なモデルは、エルミタ的速攻撮って出しレビューで以前取り上げたTDP500W以上をサポートするRyzen Threadripper専用オールインワン型水冷ユニットENERMAX「LIQTECH TR4 360」(型番:ELC-LTTR360-TBP)がある。
ほかに、今回のテストでも使用するDeepcoolのサイドフロー型CPUクーラー「Fryzen」やNoctua「NH-U14S TR4-SP3」、さらにCooler MasterとAMDとの共同開発により誕生した「AMD RYZEN WRAITH RIPPER」などがラインナップされている。
なお、AMDの公式サイトでは、各社CPUクーラーの対応リストが公開されている。こちらも参照しておくといいだろう。
トップカバーから側面にわたり、アドレサブルRGB LEDライティングを内蔵するCooler Masterと共同開発した空冷CPUクーラー「AMD RYZEN WRAITH RIPPER」 |
冷却ファン前面にX字状のRGB LEDバーを備えるDeepcool「Dryzen」は8月13日より国内販売がスタート。市場想定売価は税抜11,980円 | 140mm口径ファンを搭載するNoctua「NH-U14S TR4-SP3」 |